ウェッジ新刊インタビュー

2014年3月28日

»著者プロフィール

――脳トレゲームなども盛んに喧伝されていますが、認知症の予防に関しても、これが効果的と断言できるものはない、ということなのでしょうか?

丸山氏:残念ながらその通りです。例えば脳トレゲームに関しては、どちらかと言えば否定的で無効という報告もあります。基本的に体全体に健康的なことをやっていれば悪くはないだろうとは言えますけれども、それ以上は言いようがないですね。

 今後、認知症の解明についての研究がさらに進んで行くでしょう。その一方で、これからは、単に長寿であればいいというのではなく、いかに自らの死を成し遂げるかを真剣に考えることも大切ではないでしょうか。

 今から20年くらい前までは、とにかく患者さんを生かし続ける、ということが医学の大命題でした。それが次第に、いわゆるQuality of Life、つまり生活の質を重視するという考え方になってきました。個人的には、そろそろQuality of Dying and Death、すなわち、いかに豊かな死を迎えるかについても議論すべきだろうと考えています。

――どうもありがとうございました。


<著者プロフィール>
丸山 敬(まるやま・けい)  
埼玉医科大学医学部薬理学教室教授。1957年生まれ。東京大学医学部医学科卒業後、東大医学系大学院で研究を開始。医学博士。カナダ・トロント大学医学部へ留学後、臨床研修を開始する。その後、東京都精神医学総合研究所、国立生理学研究所などを経て現職。
研究テーマはアルツハイマー病・アミロイドタンパク質の代謝、神経特異的遺伝子など。著書に『最新カラー図解 はじめての薬理学』(ナツメ社、 2013年)、『休み時間の薬理学』(講談社、2008年)、訳書に『イラストレイテッド薬理学』(監修・翻訳、丸善出版、2012年)、『アメリカ版大学生物学の教科書』全3巻(監修・翻訳、講談社ブルーバックス、2010年)など多数。


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