アイマスクをつけてプレー
ブラインドサッカーとは?
中学以降、大好きだったサッカーはテレビで見るものであり自身でプレー出来ないもどかしさが胸の中で膨らんでいた。だが、それも進学を機に「フルコートのサッカーは出来なくてもフットサルならできるんじゃないか」と奮起し入学後すぐにサークルに参加した。
そのコートの隣ではブラインドサッカーの練習が行われていた。
ここでブラインドサッカーについて説明をしておきたい。
ブラインドサッカーは、視覚障害者と健常者が同じフィールドでプレーすることもできるユニバーサルスポーツでもある。一般的なフットサルルールに加え、アイマスクをつけて視覚情報を遮断して行う全盲クラスは、パラリンピックの正式種目だ。もう一つ、弱視の選手と晴眼者がともにプレーできる弱視クラスというカテゴリーは、ロービジョンフットサルと呼ばれている。
全盲クラスはフィールドプレーヤーが4人、ゴールキーパーが1人、コーチとコーラーを含めた合計7人がピッチに立ち、ゴールキーパー、コーチ、コーラーは主に晴眼者がその役割を担う。
この3つのポジションの選手には、それぞれ自陣ディフェンスエリア、ミドルエリア、オフェンスエリアとガイド範囲が指定され、フィールドプレーヤーへ「声」によるガイドが許されている。
フィールドプレーヤーは視力の差を公平にするためアイマスクを着用する。ボールには特殊な鈴が入っていて、転がる時にシャカシャカと音がするので、プレーヤーはその音によってボールの位置や転がり具合を掴む。
また、ディフェンス側のプレーヤーはボールを持ったオフェンス側の選手に対して「ボイ!ボイ!」と声を出すことが義務付けられている。(ボイとはスペイン語で「いくぞ」の意)これは音でボールの位置を判断するのに対し、ディフェンス側のプレーヤーの位置が把握できないためである。危険な接触を防ぐため「ボイ!」と声を出さないでプレーした場合は「ノースピーキング」というファウルを取られる。
また、この競技は「声」と「音」が重要な情報源のため、雑音を出さないという観戦マナーは競技を構成する大切な要素だ。ただし、ゴール直後は賑やかな歓声に包まれる。(詳しくはJBFA日本ブラインドサッカー協会公式サイトへ。http://www.b-soccer.jp/)