ベテラン経済記者の眼

2014年7月24日

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日本独自のスタイルで歩みを進める

 テーマパークは集客力があるだけに世の中の注目度も高い。昨年の東京ディズニーランドの開園30周年も世代を超えて注目され、多くのメディアが扱った。長崎のハウステンボスは経営難で一度、経営破綻したが、経営を引き継いだ旅行大手のエイチ・アイ・エス(H.I.S.)が黒字化を達成した。こうした動きがある中で日本政府は外国人訪日客の誘致を進めており、2020年までに2000万人達成を目指している。この旅行客誘致に特色あるテーマパークの果たす役割は大きいと言える。

 ただ一連の報道で、アメリカや他の国にあるテーマパークとの違いがあまり指摘されていなかった点は少々気になった。「本家」であるアメリカでテーマパークがいまどんな状況にあるのか、またアジアなど他の地域はどうなのか、読者として知りたい気もした。

 日本のテーマパークは私たちの生活に定着し、世代を超えて楽しめる娯楽に成長した。その発展の仕方は日本独自のスタイルで歩みを進めているようにもみえる。往時の人気が凋落して閉園を余儀なくされてきた都市部や地方のテーマパークが多くある中で、経営努力を続けてきたところはしっかり生き残り、一段の成長をはかろうとしている。夏休みのひととき、ビジネスの成功の背後に大いなる経営努力があるのだという点に思いをはせるのも悪くないかもしれない。

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