サバ、サケ、サンマ、マイワシ、スルメイカをはじめ、全国で魚の獲り過ぎによる取り返しがつかないが状態が続いています。世界全体では漁業生産量(漁業と養殖)が毎年続いているのに、対照的に減り続け、世界銀行や国連食糧農業機関(FAO)などから厳しい予想が示され、世界で一人負けが続いている日本。
環境や外国への責任転嫁ばかりで、科学的根拠に基づかない漁業は、我が国とって大きな痛手です。また報道を通じて国民が得ている情報、特に魚が消えていく本当の理由については、国際市場も反映した全体像が正しく伝わっていないので、誤解に満ちています。その代償を払うのは将来の世代はもちろんのこと、日本社会全体です。
数字でみる深刻さ
2026年のサバ類(マサバ・ゴマサバ)の1~9月の漁獲量は16万トンで前年比94%です。 これだけ見るとあまり変わっていないので深刻さはわかりません。
ところが水揚げ価格はキロ213円と、前年比182%(前年キロ117円)へと異常に上昇しています。日本のサバ評価が高まったのでしょうか?
いいえ。その理由は、ノルウェーを主体とする大西洋サバが資源管理の強化のために、26年の漁獲枠を前年比で約半分にしたため、サバの国際市場が暴騰しているからです。
このため、ジャミ・ローソクと呼ばれるサバの幼魚まで国際的な引き合いが非常に高まって価格が高騰しているのです。
