2026年9月1日(火)

日本の漁業 こうすれば復活できる

2026年9月1日

 8月10日に棒受け網漁によるサンマ漁が解禁となり、主要漁場である公海に向かい本格的な水揚げが始まりました。

サンマの水揚げ(筆者提供)

 昨年(2025年)のサンマの漁獲量は6万4737トンと前年より1.7倍増加し、サイズも比較的大きく、漁獲量が減り続ける日本の漁業において、少しだけ明るい兆しが見えたかのようになりました。しかしながら資源管理がまだ完全には機能していないので、そうは問屋が卸してくれません。

 漁獲量が回復したように見えたとしても、再び獲り過ぎてしまう繰り返しです。実際に、今年は「水揚げは少ない」と報じられております。

 日本全体としては25年の漁業生産量は、増えたサンマを入れても358万トンと、同じ形で統計を取り始めた1956年以来、過去最低を更新しています。世界全体では、増え続けて過去最高を更新続けていますが、これが日本の現実です。

 なお魚は減っていないとか、獲っても減らない水産資源といった情報は間違っています。

 毎夏サンマ(サバ類・マイワシ・カタクチイワシ含む)の漁期前に資源調査が行われ、その結果(サンマの長期漁海況予報)が7月末に発表されました。上の図は、オレンジがサンマ、青がサバ類、黄色がマイワシ、緑がカタクチイワシの採取個体数を示しています。サンマの資源量は、昨年の約半分で今年の漁獲対象となる1区2区では6割減となっており、サイズも小型化予想で24年以前に逆戻りという予想です。

 しかも、サンマだけでなく、サバ類・マイワシの資源量がかなり減っており、深刻な結果となっています。カタクチイワシが増えたというデータになっていますが、魚の価値と大きさ(尾数が多くても重量が少ない)を考慮すると、この結果は日本の水産業にさらに深刻なダメージを与えてしまいます。


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