バングラデシュの首都ダッカで2026年10月3~5日に、バングラデシュの首相も参加する重要な会議「ベンガル湾対話(Bay of Bengal Conversation)」があった。筆者もセッションの司会を任された。
この会議で気づいたことがある。それは、2024年の学生による革命を機に、雰囲気が大きく変わったことだ。例えば、会議の会場となったホテルのロビーには、関連する展示がある。革命前はバングラデシュ独立の英雄で、当時の首相の父親であったムジブ・ラフマン氏を称える展示だったものが、革命以降は、革命を主導した学生の展示になっている。まさにバングラデシュの場合は、学生による革命が、英雄として称えられる状況になったことがわかる。
世界的なデモの拡大
こういったデモは最近頻発している。10月半ばに起きたフランスにおけるデモは、多くの商店への略奪や、政府庁舎への放火に発展した。ほぼ同時にヨーロッパ各地でもデモが活発に起き、スペインやイタリアなどでも激しいデモが起きたほか、アルバニアでは暴動に近いものとなった。
南アジアでも、スリランカ、バングラデシュ、ネパールで政権が力づくで交代し、インドでも、学生デモで教育大臣が辞任した。
しかし、本来、こういった革命は、政権交代の理想的な姿ではない。革命に成功した例でも、学生たちはほどなくして政権からすぐ遠ざけられている。
革命を起こしてもすぐ意見が通るわけではないのである。だからこそ、政府は、こういった暴動すれすれのデモが起きた時、どう対応するべきなのか、人々の不満に答え、革命を防ぐにはどうしたらいいか、問われる。
