2024年11月23日(土)

今月の旅指南

2009年8月12日

熊田千佳慕プロフィール

1911年、横浜市中区生まれ。東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業後、デザイナーの山名文夫氏に師事。デザイナー・写真家集団「日本工房」に入社。土門挙らと公私共に親交を深める。戦後、出版美術の分野で活躍するようになり、「ふしぎの国のアリス」「みつばちマーヤ」「ファーブル昆虫記」などの作品を発表。イタリア・ボローニャ国際絵本原画展で入選し、フランスでは「プチファーブル」と賞賛されるなど、国内外から高い評価を得る。2009年8月13日未明、誤嚥(ごえん)性肺炎のため横浜市の自宅で死去、98歳。

99歳の細密画家 プチファーブル・熊田千佳慕展
東京都中央区・松屋銀座8階大催場(東京メトロ銀座線銀座駅下車) 
〈問〉松屋銀座 03(3567)1211〔代表〕
http://www.matsuya.com/ginza/index.html

プチファーブル展 現地情報

会場内のスクリーン画像。千佳慕さんの凛とした眼差しが映し出されている

 会場は、「昆虫館」「動物園」「ファンタジー展」など絵画の対象物によって分かれている。「制作の小部屋」にある千佳慕さんが使っていた絵の具や鉛筆、スケッチ、愛読書『ファーブル昆虫記』も必見だ。スクリーンでは、千佳慕さんの生涯ついてのVTRが上映される。

【混雑状況】
絵画の細かな筆致を見ようと観客が立ち止まってしげしげと鑑賞するせいか、午後2時以降あたりは絵を観る行列がなかなか途絶えない状況だ。

(WEDGE Infinity編集部)

優しい印象の昆虫や花々に子どもたちも興味津々の様子だ

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ニッポンのファーブルが描いた昆虫や植物の細密画 2009年8月12日~24日
松屋銀座8階大催場

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※「今月の旅指南」は月刊「ひととき」に掲載されていますが、この記事はWEB限定です。


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