『服装に興味を持たないのは自殺に等しい』 バルザック
フランス小説の大家、オノレ・ド・バルザックの言葉を借りると、読者のなかにも服装に余り興味が持てずに『自殺に等しい』方々が多くいらっしゃるかと存じます。
これは、資産運用に例えると、インフレ進行期に、すべての資産を日本円の最低金利の普通預金に預けたままの状態です。絶対に資産は増えません。興味が無いからでは済まされません、正に『自殺に等しい』訳です。また、あなた自身のビジネスに関わるとなるとどうでしょうか。脅かすわけでは有りません。しかし、ご安心下さい。この連載はそんな無関心な皆様に明確な解決策を理論的に解りやすく提案します。
百聞は一見にしかず。具体例を見ましょう。
正しい服のサイズの選び方と服装の大切な三つのポイントから解説します。ファッション誌の解説に良くある定義の不明確な感性で語られてきた解説とは視点が全く違います。
西欧では彼らの価値基準で判断される
余談ですが、英国は現在でも、ご存知の様に階級社会です。かのジョン・メイナード・ケインズも卒業したイートン校に代表される。ザ・ナインと呼ばれるパブリックスクールが英国の私立学校のトップ10%を構成するエリート校の名称です。僕の友人が子息を名門パブリックスクール受験申込時に、なんと!英国のSIR(爵位)称号を持つ3名の推薦が必要でした。英国では階級が違えば応援するスポーツも話す言葉も違います。サッカーは労働者階級しか話題にしません。勿論、服装基準も当然違います。
さて米国は階級社会ではないと言われています。しかし自宅の郵便番号や使用するクレジットカード等に解りやすい区別が有ります。これも残念ながら固定化されつつあります。服装も業種に依るとはいえ区別される基準のひとつです。資本主義は欧米から発達し現在に至っています。皆さんが日々着用なさっている背広も欧米で生まれ今日に続いています。好むと好まざるに依らず、現代のビジネスマンは海外の経営層との商談、交渉、交際は避けて通れません。
世界の正しい服装のルールを学ぶ
欧米の彼らは、彼らの価値基準で判断します。前置きが長くなりましたが、この連載でお伝えしたい事は世界の正しい服装のルールです。ビジネススーツには必ず相手がいます。あなたの印象を伝えるのです。その選び方・着用の基本をお伝えします。グローバルなビジネスマンに不可欠な素養です。世界中で自信を持って業務でのプレゼンテ―ション・交渉。プライベートでのパーティにも臆せずに参加できます。
また、わかりやすく経済論に例えると最新の経済論『行動経済学』『神経経済学』などは、パリやミラノのファッションショウの話題です。この連載には一切登場しません。
この連載は経済論で言うと基本の基本『ケインズの経済学』です。つまり服選びの基本の基本です。興味の有無は関係有りません。年齢、性別、収入、学歴、性癖(冗談です)は一切関係無くご理解頂けます。且つ、ご自身で一番似合う服選びが可能になります。その上、必ず人生の楽しみ、幸せが増えます。是非、最後までお付き合いください。