例えば8度の目立たない柄のウールスーツに7度の細かいチェックワイシャツを着てネクタイは無地のニットタイを合せる。足元のシューズは8度のウイングチップ。これだけで上手くまとまります。逆にこの一覧表にはビジネススタイルの必須アイテムが並んでいます。あなたの現状ワードローブで欠けているアイテムがあれば買い足される事をお勧めします。正に外国為替のマルチカレンシ―口座。自由な組合せの基本です。
特に一番大切なアイテムは靴です。海外の友人達の指摘で一番多いのが日本人ビジネスマンの足元。正に足元が見られています。変なコンフォートシューズなどはグローバル基準においてはトンでもない選択です。靴の名称でご存知ないものがあるかもしれません。その際はウエッジ・インフィニティの読者です。すぐに検索して下さい。森田健作ではなく検索です。話がそれました。アイテムの中でも靴だけは大切に履けば何十年もメンテナンスさえすれば履き続ける事ができます。少し高額でも確実なリターンの有る事に間違いありません。最高の投資対象です。
最近顕著になっている服装のカジュアル化も考慮しました。一覧表5度まで表示しました。カジュアルフライデイや週末のお出かけまでカバーできます。しかし基本的なビジネススタイルは6度程度が目安です。
整ったシルエットの構築に必要な2つの視点
このTPOが建築の全体と基礎工事、資材選定に相当します。これで何を着てVゾーンに何を選ぶかが簡単にわかります。では次に内装工事に進みます。服選びの残り3要素S・F・CのSを解説します。Sはサイズとシルエットを意味します。サイズは前回にケインズの写真から学びました。しっかりその通りに実践して下さい。
シルエットには2つの視点があります。ひとつ目の視点はスーツ全体のシルエット。具体的に解説します。サイズの合ったスーツの上着が今風の細身ジャケットであった場合は、パンツも当然細めのシルエットとなります。仮に恰幅の良い方のシルエットは当然細身で無いので少し太めのシルエットのパンツがバランス良く見えます。シルエットの二つ目の視点は細部(ディテール)です。写真をご覧下さい。上着のシルエットは細身ですから上着の襟(ラペル)も細くなります。襟が細いので選ぶネクタイの幅も細くなります。ネクタイが細いのでワイシャツの襟も小さくなります。これがシルエットのバランスがとれる基本です。簡単ですよね、至極当然。