一人暮らし、フリーランス 認知症「2025問題」に向き合う
認知症人口は、2025年には700万人になると言われている。そんな話をいつからか、耳にするようになっていた。けれど、それはずいぶんと先の未来の話だと思っていた。しかし、実際はあと1年少しで、その時はやってくる。……というよりも1年と少し後に、急に患者が増えるわけではないので、こうしているたった今現在も、該当者は増え続けているのだろう。この問題を私が急に自分事として捉え始めたのは、正に自分事になったからだ。実家の母にこのところ、不安に思える要素が感じられ始めたと聞いたのだ。50代、未婚、一人暮らし。これが私のプロフィールである。両親とは離れて、東京で暮らしている。離れて暮らしてはいるものの、できることがあるのならしたい。母親が認知症になるのを食い止めることができるなら、何を置いても取り組みたい。そんなふうに思っている。この連載では、認知症患者が今後増大していく中で、当事者や彼らをとりまく人たち、さらにはまっ たく関係ない人であっても、何かできることはないのか、または、何をしたらこの大きな問題に立ち向かうことができるのかについて、さまざまな現場を取材しながら考えていきたい。
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「みんなで歩くから、いい」~高円寺・夕焼け散歩<前篇>(3)
2023/12/22 にらさわあきこ東京・高円寺で定期的に開催されている「夕焼け散歩」に参加。高齢者が学生など若い世代を交えて、共に歩くこのイベントは、認知症予防につながるのか?
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一人暮らし、フリーランス 認知症「2025問題」に向き合う(2)
2023/12/15 にらさわあきここの連載では、認知症を回避するためにできることはあるのか、そして認知症対策として今、どんな取り組みが行われているのかなどを、様々な現場に足を運びながら見ていく。なお、筆者の立場は、「離れて住む実家の母の認知症を防ぐこと」。よって、対策を見…
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「一人暮らし、フリーランス 認知症『2025問題』に向き合う」プロローグ
2023/12/08 にらさわあきこ認知症人口は、2025年には700万人になると言われている。そんな話をいつからか耳にするようになっていた。しかし、それはもう少し先の未来の話だとも思っていた。私がこの大き過ぎる問題を「自分事」として捉え始めたのは、私にとってこの春、正に「…
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