一人暮らし、フリーランス 認知症「2025問題」に向き合う
認知症人口は、2025年には700万人になると言われている。そんな話をいつからか、耳にするようになっていた。けれど、それはずいぶんと先の未来の話だと思っていた。しかし、実際はあと1年少しで、その時はやってくる。……というよりも1年と少し後に、急に患者が増えるわけではないので、こうしているたった今現在も、該当者は増え続けているのだろう。この問題を私が急に自分事として捉え始めたのは、正に自分事になったからだ。実家の母にこのところ、不安に思える要素が感じられ始めたと聞いたのだ。50代、未婚、一人暮らし。これが私のプロフィールである。両親とは離れて、東京で暮らしている。離れて暮らしてはいるものの、できることがあるのならしたい。母親が認知症になるのを食い止めることができるなら、何を置いても取り組みたい。そんなふうに思っている。この連載では、認知症患者が今後増大していく中で、当事者や彼らをとりまく人たち、さらにはまっ たく関係ない人であっても、何かできることはないのか、または、何をしたらこの大きな問題に立ち向かうことができるのかについて、さまざまな現場を取材しながら考えていきたい。
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(23)
2024/08/23 にらさわあきこ認知症リスクを低減させるためには、「5tips」といわれる要素があるという。運動、食事、社会参加、生活習慣病の管理、それに認知トレーニングである。この5つから複数分野を選んで生活を改善するとして、それぞれの分野では、なにをどう意識すればい…
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(22)
2024/08/09 にらさわあきこ今回は、MCIから認知症に進展させないために「なにかできることはあるのか」、さらに認知機能をキープするために、私たちはそもそも「いつからどんなことを行えるのか」について、国立長寿医療研究センターの桜井孝先生にお伺いしながら考える。
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(21)
2024/08/02 にらさわあきこ今年のGW明け、厚生労働省により、最新の『認知症高齢者の将来推計』が発表された。それによると、団塊ジュニア世代が65歳以上になる2040年に、認知症の患者数は584万2000人になるという(65歳以上のおよそ15%)。この数字を見て、「あ…
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(20)
2024/07/05 にらさわあきこ今回は改めて、私たちにとって「聞こえ」とはどういうものなのか、そして自分でできる行動にはどんなものがあるのかについて考える。
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(19)
2024/06/28 にらさわあきこ補聴器の普及を妨げる大きな理由の一つに、「高額であること」があげられると連載第16回で書いた。また、補聴器普及が進む各国では公的支援(助成)が充実しており、自己負担額が少ないともわかった。そこで、今回は各自治体における補聴器支援の現状を見…
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(18)
2024/06/21 にらさわあきこ今回は、補聴器の画期的なトレーニング方法、「宇都宮方式聴覚リハビリテーション」を実践している医師に聞こえを良くするためのトレーニングのコツを伺った後、補聴器が必要になった時に、信頼できる窓口になるであろう場所の情報を紹介する。
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(17)
2024/06/14 にらさわあきこ前回は、補聴器が日本で普及していない現状を見ながら、その理由を慶應大学名誉教授で「オトクリニック東京」院長の小川郁先生に伺いつつ、考えた。その結果、私たちが補聴器を「使えない」と思ってしまうのは、「補聴器に折々の調整やトレーニングが必要だ…
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(16)
2024/06/07 にらさわあきこ前回(『難聴は認知機能の低下を引き起こす?~改善できる危険因子・難聴①』)から、難聴と認知症の関係を見ている。難聴は認知症の大きな危険因子(リスク因子)だが、補聴器を使用することで認知機能の低下を抑制できる可能性があるとわかった。しかし日…
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(15)
2024/05/31 にらさわあきこ「聞こえ」について、皆さまは何か考えたことがあるだろうか。「年を取ると聞こえづらくなる」とか、「高齢者には大声で話す人が多い」とか、「聞こえなくなるのは当たり前だし、仕方ない」――そんなイメージをお持ちだろうか。では、聞こえづらさが認知症…
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(14)
2024/04/12 にらさわあきこ今回は、前回に引き続き、リコード法を治療に取り入れている新宿・ブレインケアクリニックの今野先生に教えていただきながら、「ケトフレックス12/3」の「フレックス」と「12/3」を見ていく。
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(13)
2024/04/05 にらさわあきこ前々回から、アルツハイマー病の治療プログラム「リコード法」を紹介している。リコード法は、アルツハイマー病の原因物質とされるアミロイドβというたんぱく質をためないことに注目した「生活習慣の改善や環境整備」を実践していくプログラムで、認知症を…
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(12)
2024/03/15 にらさわあきこ今回は、リコード法を治療に取り入れている新宿・ブレインケアクリニックの今野裕之先生にリコード法の検査方法や治療プログラムの概要を伺いながら、認知症を回避する行動のヒントについて探っていく。
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(11)
2024/03/08 にらさわあきこ「リコード法」という認知症の治療プログラムがある。アメリカ・カリフォルニア大学の名誉教授、デール・プレゼデン博士が開発したもので、2014年に論文として発表されると、世界で大きな注目を集めた。2017年には書籍も出版され、日本でも翌201…
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(10)
2024/02/16 にらさわあきこ運動を目的とする集まりに、「運動がしたい」という単純な理由だけで参加するのも、もちろんいいだろう。しかし「役割があることで、参加しやすくなる」人がいるというのも、また事実。役割があることで、自分の立場がお客さんではなく、会を運営している一…
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(9)
2024/02/09 にらさわあきこコーシャハイム千歳烏山には、多世代交流を目的とする「コミュニティカフェななつのこ(以下、ななつのこ)」が入っていて、このななつのこを拠点に生まれた「ななつのこde運動し隊」という団体が行っている。ただし、最初に参加した時点では、誰がそのメ…
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(8)
2024/02/02 にらさわあきこコーシャハイム千歳烏山は1~8号棟までが一般住宅、9・10号棟と11号棟の一部はサービス付き高齢者向け住宅となっている。月に一度、概ね60歳以上の人を対象とした健康体操が行われているというので、参加してきた。
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一人暮らし、フリーランス 認知症“2025問題”に向き合う(7)
2024/01/19 にらさわあきこ「認知症について」学びたい、というよりは、「認知症を回避する策について」学びたいというのがこの連載の意図である。なぜかというと、認知症について専門的に学ぶほどの時間的猶予が私に(も母に)もないような気がしているのに加え、専門家以外の人間で…
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一人暮らし、フリーランス 認知症「2025問題」に向き合う(6)
2024/01/12 にらさわあきこ前回は、「認知症の原因疾患」と「生活習慣病・病気」と認知症の関係を見た。今回は、認知症リスク低減の3本柱とも言える「運動・食事・社会生活」の具体的な内容と、その他の要素を見ていく。
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一人暮らし、フリーランス 認知症「2025問題」に向き合う(5)
2024/01/05 にらさわあきこ以前私は、東京都が作成する認知症のサイト「とうきょう認知症ナビ」を取り上げたが、そもそも国レベルでは、どのような情報が出されているのだろうか。
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「みんなで歩くから、いい」~高円寺・夕焼け散歩<後篇>
2023/12/29 にらさわあきこ東京・高円寺で定期的に開催されている「夕焼け散歩」に参加。高齢者が学生など若い世代を交えて、共に歩くこのイベントは、認知症予防につながるのか?
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