課金システムをどうするのか?
テスラのイーロン・マスク氏が現在実験を行なっているトンネル走行も、基本的な考え方は同じで、トンネル内に設置されたガイドからの情報を車が受け取り、トンネル内では自動走行となる。これにワイヤレスチャージを加えればEVの場合はトンネル内ではバッテリーをチャージしながら走り続けることができるようになる。
問題はこうしたインフラを全国に広げることができるのか、そして課金システムをどうするのか、という点にある。EVでなくともワイヤレスチャージにより携帯を充電した場合も、EVと同様の価格設定になるのか。1台の車がどれだけの電力を受け取ったかを示す方法はあるのか。プリペイド方式か、あるいはクレジットカードなどによる月極めの課金制度になるのか。
実現にはクリアすべき問題点は多いものの、今後この分野の研究はスタンフォードだけではなく様々な研究機関が乗り出すと考えられており、まさに「スマート」な道路から自動運転のための様々な情報、GPS、さらにはバッテリーチャージまでを受け取る時代は意外に早く到来するかもしれない。
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