ドローン・ジャーナリズム

2017年9月7日

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 一夜明け、富士山五合目の小御岳神社へ参拝後、この日は八合目の天拝宮(山小屋 元祖室を併設)を目指した。

 

 天拝宮は冨士道中興の元祖と呼ばれる伊藤食行身禄師が、断食修行により即身入定された場所。八合目付近にあった烏帽子岩の袂で入定されたため、この岩を祀った烏帽子岩神社と、食行身禄師をお祀りした天拝宮が並んで建っているという。

 登山のルートは吉田口登山道、今でいうところの吉田ルートだ。4つある富士登山ルートの中で初心者向きだと言われている吉田ルートは、初めのうちの坂道は整備もされていてそれほどきつくはない。だが、七合目を超えたあたりからは急な岩場が現れ道は険しさを増す。また酸素も薄く呼吸も乱れがちになる。

 

 しかし、一行は「六根清浄 おやまは晴天」とゆったり謳い、金剛杖をつきながら、一歩ずつ足を運んでいた。松原のお宮から距離にして120km以上の道のりを、ご神体と共に登拝する。彼らにとって、この道程すべてが神事であり、祈りなのではないかと感じた。

 

 日暮れ少し前に天拝宮に到着、ご神体を神輿からお宮に移し、私たち一行は短い休息の後、翌日、無事一人もかけることなく全員で山頂にたどり着くことができた。

 
 

 今回巡った以下の場所は、富士山世界文化遺産の構成資産である。
 1、人穴富士講遺跡
 2、北口本宮冨士浅間神社
 3、 御師住宅(旧外川(とがわ)家住宅・小佐野(おさの)家住宅)
 4、吉田口登山道
 5、山頂の信仰遺跡群

  
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