赤坂英一の野球丸

2018年2月21日

»著者プロフィール

どのような終わり方をするのか

 もっとも、こうして話題になるだけでも、村田の場合はまだマシかもしれない。昨年、カープを自由契約になった梵英心のほうは、最近、ほとんど動向が報じられなくなった。

 地元広島で発行されている月刊『広島アスリートマガジン』によれば、昨年11月まではカープの大野練習場でトレーニングを継続。契約が切れた関係上、そこが使えなくなると、年明け1月にひとりで沖縄にわたり、黙々と練習を続けていたという。「いままでのオフの中でも一番濃い練習ができています。ここ4~5年で状態はMAX。いま(入団)テストがあったとしても、いつでも全力でいける」と同誌のインタビューに答えた梵の言葉は、村田と同じように悲壮感たっぷりだった。

 梵がつけていた背番号6は今年から、安部友裕に与えられた。08年の入団以来、10年間60を背負い、例年一緒にグアムや沖縄へ自主トレに行き、梵に教えを請うていた後輩だ。昨年は自身初めて規定打席に到達、いきなり打率ランキングのトップに躍り出ており、後継者としての資格は十分と言っていい。今年は安部のほうから自主トレに誘われたが、梵のほうで断ったそうだ。

 その点、村田の背番号25を受け継いだ巨人・岡本和真はいささか荷が重いと感じているかもしれない。プロ入り3年目でシーズンを通して一軍で活躍した経験はなく、昨季までの通算成績も打率1割8分8厘、1本塁打、6打点。〝背番号負け〟しないよう発奮してほしいものだが。

 一時期は球界を席巻した松坂世代も、球界を去るときはほとんどがひっそりとユニフォームを脱いでいく。その中心となった松坂、一時代を築いた村田、梵が今年、どのような復活を、あるいは終わり方をするのか。その往生際をしっかりと見届けたいと思う。

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

新着記事

»もっと見る