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2018年12月4日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

これまでその存在がほとんど知られていなかった会社

 人々を驚かせたのは、Rivianが「Coming from nowhere」、つまりこれまでその存在がほとんど知られていなかったのに、突然プロダクトモデルをオートショーで発表した、という事実だ。Rivian社はMITの自動車ラボで学んでいたRJスカリンジ氏が2009年に立ち上げた。当初は価格が2万ドル程度で1ガロン当たり60マイルの走行(1、6リッターで100キロ走行)というガソリンエンジン車の開発を目指していたが、途中からEV開発に乗り出した。2017年にはミシガン州で旧三菱自動車の工場を買収するなど、着実に業績を積み重ねてきた。

 

 しかしその背後に誰が投資しているのか、誰が技術提供を行っているのか、などは不明のままだ。投資ラウンドによりこれまで4億5000万ドルを受け取ったこと、エコ技術開発により州政府から税制優遇措置を受けていること、さらに米国住友、ロンドンのスタンダード・チャーター銀行が投資していることなども明らかにされているが、それでもこれまでの実績がほとんどない企業としてはどこかに大きなスポンサーが付いている、と考えるのが妥当だ。

 EVのオフロードカー、というこれまでなかったコンセプトで米国人のハートをガッチリと掴んだRivianだが、今後はプロダクトモデルがスケジュール通りに発売にこぎつけられるのか、その価格は、といったことに興味が移る。しかし成功すれば今度こそテスラにとって強力なライバルになることは間違いない。

  
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