中日・根尾は当分二軍か
翌17日は、浦添市民球場でヤクルトと中日の練習試合を観戦。今年一番の黄金ルーキーと騒がれたドラフト1位の根尾昂(大阪桐蔭)は右足ふくらはぎ肉離れにより、二軍で調整中のために出場していない。
その根尾について中日関係者に聞いたら、「彼の将来を考えると無理はさせられない。身体も細い(177㎝、80㎏)から、しばらく二軍で体力作りに専念させることになりそうだ」という。だからというわけではないが、ショートのポジションを争う予定だった3年目・京田陽太が攻守にわたって溌剌とプレーしている姿が印象に残った。
ヤクルトでは、5番・サードに入った2年目の村上宗隆に注目した。昨年ドラフト1位で九州学院から入団、プロ初打席で初本塁打を放ち、〝持っている〟ところを見せつけた188㎝、97㎏の大砲候補である。この日は4打席無安打1三振と結果が出ず、観戦した他球団のスコアラーも「一軍定着にはまだ時間がかかるだろう」と見ていた。
ところが、ヤクルト首脳陣に聞いてみると、「村上の結果は凡打でも、着実な成長を感じさせる内容があった。こちらは手応えを得ている」というから面白い。伸び盛りの選手の成長過程は、継続して見ている指導者でなければわからない部分もある。このチームには石井琢朗打撃コーチという名伯楽がいるだけに、村上も注目株のひとつに挙げておきたい。