続いて若い女性の太ももなどに陳氏のステッカーを張り付け、顔などを隠してその姿を写真に収め、ネットで公表するというキャンペーンも展開。当然のことながら男性の関心を集めるための何さんのアイデアだった。
スカイプで連絡中
何さんが当局に拘束される
そして最後の手段として考えた陳光誠氏の「脱出」計画。陳氏は最初、穴を掘ろうとしたが、見つかってしまい、その後は長時間、床に伏せて見張りを油断させた上で、見張りが水汲みに行ったわずか10分ほどの隙を見て自宅の塀を乗り越えて逃走。連絡を受けた何さんらが車で迎えたが、それまで陳氏は20時間余りも1人でじっと身を潜めた。
陳氏が米大使館に保護される27日。午前4時ごろ、陳氏を北京にかくまった後、南京の自宅に帰った何さんから電話が入った。その後もスカイプでやり取りしたが、私にこう危機感をあらわにした。
「われわれが陳光誠氏を救出した。彼は今北京にいる。しかし現在、最も危険な時だ。彼が身を潜めている場所は非常に危険で、再び捕まり連れ戻される懸念がある」。何さんも陳がどこにいるか、連絡が取れなくなっていたのだ。
この日午後、米政府により陳の安全は確保されたが、「連絡を取り合いましょう。(私のスカイプは)ずっとオンラインだから」と話していた何さんは、午前11時すぎ、公安当局に拘束されてしまった。
(何さんは5月4日、釈放され、私はスカイプで連絡し、何さんは「陳さんが自由を得られうれしい」と語った)
■修正履歴
1ページ目下から2段落目
「陳氏から連絡が入ったのは24日深夜。」は「何さんから連絡が入ったのは24日深夜。」の間違いでした。
お詫びして訂正致します。該当箇所は修正済みです。(2012年5月27日 20時15分)
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