京都市京セラ美術館オープン――近代美術から現代アートまで多様な美術を発信

　1933年（昭和8年）に昭和天皇即位の大礼を記念し、財界や美術界、京都市民の寄付によって開館した京都市美術館。日本最古の公立美術館建築だが、2017年から大規模改修を行い、通称「京都市京セラ美術館」として3月21日に新たにオープンする。

　今回のリニューアルでは、現代アートのほかアニメ、コミック、ファッションなど幅広い展示に対応する「東山キューブ」や、新進作家を中心に発信する「ザ・トライアングル」、京都画壇の日本画、工芸など所蔵品を選りすぐって紹介する「コレクションルーム」を新設。開館記念展には全国から京都の美術の名品が集まる「京都の美術 250年の夢」（〜12月6日・展示替えによる休止期間あり）と、現代美術家・杉本博司による個展「杉本博司 瑠璃の浄土」（〜6月14日）を開催。多様なジャンルの美術と出会える春の京都へ、出掛けてみてはいかがだろう。

　　
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◆「ひととき」2020年3月号より