この熱き人々

2012年10月30日

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吉永みち子 (よしながみちこ)

1950年、埼玉県生まれ。85年、『気がつけば騎手の女房』で大宅壮一ノンフィクション大賞を受賞。著書に『母と娘の40年戦争』(集英社文庫)、『怖いもの知らずの女たち』(山と溪谷社)、『試練は女のダイヤモンド』(ウェッジ)などがある。

ケンゾー・エステイトの代表的なワイン

 白の「あさつゆ」、赤の「紫鈴」「紫」「藍」、ロゼは「結(ゆい)」。ぶどうの木の寿命は70年といわれる。辻本の畑のぶどうはまだ若い。木が円熟味を増す10年後、20年後、どんな味わいに成長するか空恐ろしいと専門家の期待が集まるケンゾーエステイトのワインは、メイド・イン・USA。でもプロデュース・バイ・ジャパニーズ。

 「メイド・イン・ジャパンなんてことにこだわらず、日本人が世界をフィールドにすればいいんじゃないか」

 そう言う辻本は、ゲームとワインで世界を舞台に飛び回る。分刻みのスケジュールの多忙な毎日、夫人とおしゃべりしながらワインを味わう夕食の時間が元気の素になる。

 「今ではウチのワインしか飲まなくなった。だって自分の人生の1番いいところだもの」

 その顔に少年のように無邪気な笑顔が広がった。

辻本 憲三(つじもと けんぞう)
1940年、奈良県生まれ。高校卒業後、菓子小売店「辻本商店」を開業。74年、遊技機を扱うアイ・ピー・エムを創業、製造会社からライセンスを取得したインベーダーゲームで成功を収める。83年にカプコンを創業。ストリートファイターなどのゲームソフトを次々にヒットさせる。現在はカプコンCEO、ワイナリー「ケンゾーエステイト」オーナー。

◆「ひととき」2012年11月号より

 

 

 

 

 

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