「というのも、日本の雑誌は週刊誌なら週刊誌、経済誌なら経済誌とカテゴライズし易い。しかし、弊誌はカテゴライズしにくく、書店によって置かれている棚が違っていることもある。このカテゴライズのしにくさが、いままでデメリットであったわけです。ですが、これだけ情報が多く、どの雑誌を買えばいいかわからない中で、明らかに他の日本の雑誌とは違うスタンスが読者のニーズに適ったのではないでしょうか」。
また読者層が若いこともあり、SNSやブログの活用が活発なのも特徴だ。「ツイッターのフォローワーが約5万5000人、Facebookが約6万4000人と、お陰さまで日本の雑誌の中では有数の多さです。今後はこういった特徴を生かして、弊誌がツイッターやFacebookといったコミュニティのチケットとなるようなことを仕掛けたいと考えています。具体的には、Facebook限定のイベントや、ツイッター上で読者と双方向で特集を決めるといったことです。そういったコミュニティの力を雑誌に還元できるような企画にもチャレンジしていきたいですね」(冨倉氏)と言う。
気になる次号の特集は「行動科学などを使って、自分を変える方法という記事をアメリカのメディアで最近よく目にします。日本でも『スタンフォードの自分を変える教室』(大和書房)が売れていますよね。そこで、世界中で自分を変える方法としてどんな記事があるのか集めた特集を組みます。また、今号の特集「世界から『仕事』が消えていく」の反響が大きかったので、その第2弾として仕事が消えてゆく日本を世界がどう報じているのかという小特集も組む予定です」。
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