2022年12月10日(土)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2022年3月23日

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 プーチンは一気呵成にウクライナを制圧する戦略を採用した――もっとも目論見通りには進行していないようである。米国が警告を続けたが、米国のインテリジェンスは正確であった。

ロシア、ウクライナで見通される展開

 今後の情勢は分からないが、ウクライナは戦うことを止めないであろうから、紛争は長期化するであろう。出来る限り早期に戦争を止めることが、ウクライナの犠牲を防ぐために望ましいには違いないが、「中立化」「非軍事化」というプーチンの要求を呑み、あまつさえクリミアと東部のドンバスの放棄を認めるような条件で戦争を終わらせることにウクライナが応じ得るはずはなく、応じるべきでもない。それでは狼藉に報償を与えることになる。西側の支援を無にすることにもなる。

 ロシア国内でプーチンの失脚に繋がる変動が生ずることを期待するしかないのかも知れないが、そのためには(この論説が言うように)「ロシア社会との連絡を保ちロシア社会を悪魔扱いすることを避ける」ことも必要なのであろう。このところ、ベラルーシの状況についてのニュースを目にしないが(リトアニアに亡命中の大統領選挙でルカシェンコと争ったスヴャトラーナ・ツィハノウスカヤはウクライナ侵攻に反対を呼び掛けている)、ベラルーシで何等かの異変が生じることでも一定の効果があるのかも知れない。

  
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