会長の熊谷さんは「大阪の飲食店では店主と常連のコミュニケーションの掛け合いによってお店の味、大阪の味を育てた。大阪を代表するたこ焼き、お好み焼きは簡単にできるB級グルメといわれがちだが、イベントを通じて奥深さを知っていただき、コナモンの価値向上を目指して活動していきたい」と意気込む。たむらさんは、「自分の店でもお客さまとのコミュニケーションは大事にしている。大阪の優れたダシ文化で世間を浸して広めたい」と話した。
* * *
お好み焼きやたこ焼きに限らず、うどんやスパゲッティ、パンなど、日本にはおいしいコナモンがたくさんありますよね。そんな私たちの暮らしの身近にあるコナモンですが、その歴史や文化を詳しく知らないという人は多いのではないでしょうか。
コナモン文化を詳しく紹介し、新しい食べ方などを提唱するイベントは、過去にも開催されていました。「日清製粉、昭和記念公園で「Konaフェスタ」-小麦粉の魅力伝」(http://tachikawa.keizai.biz/headline/333/)(立川経済新聞/2008/9/2)では、小麦粉作りに欠かせない石臼での粉ひき体験なども実施されていたようです。子どもも一緒に楽しめるイベントなので、食育にもぴったりですね。
「カルボナーラもんじゃ」に「オコ・アート」!?
全国にある変わり種コナモン
地域によりさまざまな顔を持つコナモン。その一つにもんじゃがありますが、福岡の小倉では少し変わったもんじゃのメニューが販売されているようです。「小倉のもんじゃ焼き店「カルボナーラもんじゃ」がサラリーマンらに人気」(http://kokura.keizai.biz/headline/582/)(小倉経済新聞/2013/3/15)。同店では、チーズ・バター・ベーコンをふんだんに使ったカルボナーラもんじゃ以外にも、福岡らしい「博多とんこつもんじゃ」も販売しているそう。一体どんな味なのか気になりますが、ひょっとすると、博多の新しい名物になるかもしれませんね。
また、広島では過去に「お好み焼きをデコレーションする「オコ・アート」-広島のチェーン店でコンテスト」(http://hiroshima.keizai.biz/headline/1563/)(広島経済新聞/2013/2/28)というイベントも開催されていました。お好み焼きの上に4色の調味料を使って好きなイラストを描くというもので、上位入賞者には、食事券が贈られたそうです。かわいいイラストを食べるのはちょっともったいない気もしますが、楽しみながら食事ができそうですね。
余談ですが、大阪などでは「粉もの」を「コナモン」と言うだけでなく、「男もの」を「おとこモン」、「変わり者」のことを「かわりモン」と言うこともありますよね。語尾に「モン」ばかりが続くと、なんだかゆるキャラの名前のように見えてくるのは筆者だけでしょうか……?
■「WEDGE Infinity」のメルマガを受け取る(=isMedia会員登録)
「最新記事」や「編集部のおすすめ記事」等、旬な情報をお届けいたします。