2024年11月22日(金)

Wedge2023年8月号特集(少子化対策 )

2023年7月29日

Q2 未婚化が進んだ要因は、恋愛や結婚以外の娯楽が増えるなどして、自分の意思で結婚しない選択をする若者が増えたからでしょうか。

A2 確かに「独身貴族」という言葉に象徴されるように「若者は好き好んで結婚をせず、悠々自適に優雅に暮らしている」といったイメージを持っている方が少なくありません。同研究所が18~34歳の男女に行った調査でも「結婚の意思がない」と答えた人は一定数います。
 ですが、「結婚の意思がある」と答えた割合は21年時点で男性81.4%、女性84.3%であり、1987年の調査から高い割合を維持し続けています。娯楽が多様化してもなお多くの男女に結婚の意思があるにもかかわらず、未婚率が上昇している。これらのデータから、現代日本では「結婚したくてもできない」若者たちが多くいることが分かります。 

(出所)国立社会保障・人口問題研究所 「第16回出生動向基本調査」(2022年)を基にウェッジ作成 写真を拡大

Q3 ではなぜ、「結婚したくてもできない」人が増えているのでしょうか。 

(続きは下記リンク先より)

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Wedge 2023年8月号より
日本の少子化対策
日本の少子化対策

結婚・出産を望まないのは、若者・子育て世代のワガママであり、自分たちが選んでいること―。こう思う人がいるかもしれない。だが、経済情勢から雇用環境、価値観に至るまで、彼らを取り巻く「すべて」が、かつての時代と異なっている。少子化を反転させるため、岸田政権は異次元の少子化対策として経済支援の拡充を掲げるが、金額だけ次元の異なる政策を行っていても、少子化問題の解決にはつながらないだろう。もっと手前の段階でやるべきことがある。それは、若者や子育て世代の「本音」に耳を傾けることだ。


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