2024年9月4日(水)

BBC News

2024年9月4日

パリ・パラリンピックは競技6日目の3日、競泳男子の鈴木孝幸が200メートル自由形(運動機能障害S4)で銅メダルを勝ち取った。鈴木のメダル獲得は今大会3個目、パラリンピック通算では13個目となった。(※障害のクラス分けについてはこちら

鈴木は決勝で、序盤から力強い泳ぎをみせ、最初の50メートルをトップで折り返した。

徐々に後続に迫られ、100メートルのターンでは3位に後退したが、粘り強い泳ぎで順位を維持。レース終盤では4位の選手に追い上げられ、最後は激しい競り合いとなったものの、100分の3秒差で先にフィニッシュし、銅メダルを獲得した。タイムは2分55秒17だった。

金メダルはイスラエルのアミオマル・ダダオン、銀メダルは中立のパラリンピック選手(NPA)として出場しているロマン・ズダノフが、それぞれ勝ち取った。

レース後のインタビューで鈴木は、「こんなに僅差だとは思わなかったんですけど、ラスト50(メートル)が左呼吸で横が見えたので、意外と並んでいるなと思ってがんばりました」と述べた。

100分の3秒差で銅メダルを獲得したことについては、「ラッキーとしかいいようがないんですけど、うまく泳ぎをまとめられたかなと思います」と話した。

6大会連続出場の鈴木は今大会、8月29日の男子50メートル平泳ぎ(運動機能障害SB3)で金メダル、翌30日の100メートル自由形(運動機能障害S4)でも銀メダルを獲得している

この日の種目の200メートル自由形では、東京大会でも銀メダルを勝ち取っており、2大会連続のメダル獲得となった。

パリ・パラリンピック公式サイトによると、鈴木は生まれつき両手両足に欠損があり、15歳から本格的に競泳の大会に出場。パラリンピックには、高校3年生だった2004年のアテネ大会で初出場し、200メートルメドレーリレーで銀メダルを獲得した。以来、すべてのパラリンピックに出場している。

東京大会では出場した5種目すべてでメダルを獲得した

(英語関連記事 Paris Paralympics 2024 medal results

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/cjdkgzvvlego


新着記事

»もっと見る