2024年9月4日(水)

BBC News

2024年9月4日

(注意:動画には痛ましい映像が含まれます)

ウクライナ中部の街ポルタヴァで3日、ロシアのミサイル攻撃があり、少なくとも51人が死亡した。

ミサイルは軍の訓練施設と近くの病院に着弾し、負傷者は271人に達した。

ウクライナ国防省によると、空襲警報が鳴ったあと、市民が防空シェルターに避難する時間はなかったという。警報は午前9時8分に鳴り始め、その数分後に複数の爆発が確認された。

ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「ロシアのクズども」にこの攻撃の代償を払わせると約束。ウクライナが自国の長距離ミサイルを使って国を守れるよう、防空体制の強化が必要だと改めて訴えた。

ポルタヴァ州のフィリップ・プロニン知事は、「ずるく、あざ笑うかのようなロシアの攻撃」を批判。その後、15人がまだがれきの下敷きになっているとみられると明らかにした。

同知事によると、捜索隊が現地入りした。集合住宅10棟が被害を受けたが、セキュリティー上の理由から、詳細は即座には明かせないとした。

オレナ・ゼレンスカ大統領夫人は、「ロシアは私たちから最も価値のあるもの、つまり人命を奪っている」と述べた。

ロシア政府は攻撃についてコメントしていない。

攻撃当時に訓練施設内にいた士官候補生のミキータさん(26 )は、「最初のミサイルの3秒後に2発目のミサイルが命中した」とBBCに語った。

ロシアの軍事ブロガーたちは、この施設で行われる軍事パレードのため、士官候補生が集まっていたと示唆している。しかし、ウクライナ国防省は、攻撃時に軍事パレードは行われていなかったとしてる。

地元住民のヤナさん(30)は、夫が東部ドンバス地方の前線で戦っており、今回の攻撃を個人的なこととして受け止めていると、BBCに語った。

BBCのニック・ビーク欧州特派員が現地から報告する。

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/cd05mdmppxvo


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