2024年9月4日(水)

BBC News

2024年9月4日

英ロンドン・ダウニング街10番地にある首相官邸に2日、新顔が加わった。キア・スターマー首相とその家族が、シベリア猫(サイベリアン)の子猫1匹を迎え入れた。

スターマー首相は子猫の購入を交渉していたことを明らかにした。一家は首相官邸に引っ越した当初はジャーマンシェパード犬を希望していた。

シベリア猫はふわふわの長い毛が特徴。 猫アレルギーを引き起こすアレルゲンが少ないことから、猫アレルギーをもつスタッフにも安心といえる。

スターマー氏はBBCラジオ番組「5ライブ」のマット・チョーリー司会者に、猫が出入りするためのキャットフラップを首相官邸の防爆ドアに設置するのは「少し難しい」と認めた。

犬を飼うつもりが

スターマー氏は7月の総選挙に向けた選挙キャンペーン中、子供たちが犬を飼いたいとしきりに言っていると明かし、首相官邸に引っ越すことになればジャーマンシェパードを飼うつもりだとしていた。

しかし、地滑り的勝利を収めた7月以降、さまざまな選択肢をめぐって「堂々めぐり」の「交渉が続く長い夏」を過ごしてきたと、スターマー氏は述べた。

「そして私たちは、犬の代わりに猫を飼うことになった」

「これは長い交渉の末の合意だ。みんなで部屋に入って、解決しようと、私は言ったんだ」

首相官邸にはすでに、2011年から官邸で「ネズミ捕り長官」を務める猫ラリーと、スターマー家の飼い猫ジョジョがおり、シベリア猫は3匹目として加わる。

「ジョジョにも言えることだが、私たちの新たな住居から屋外に出る唯一のドアが防爆仕様になっていることが、私たちが今抱えている問題だ」と、スターマー氏は付け加えた。

「なので、キャットフラップをつけるのはちょっと難しい」

「それでも娘が、1匹が2匹になっても問題が大きくなるわけじゃないと私たちを説得したので、この子猫を飼うことにした」

首相官邸では長年、多くのペットが暮らしてきた。

リシ・スーナク前首相とその家族は、フォックスレッドラブラドール犬のノヴァを飼っていた。

ノヴァは、ボリス・ジョンソン元首相と妻キャリーさんが引き取った保護犬のディリン(ジャックラッセル犬)から、イギリスの「トップ・ドッグ」の座を引き継いだ。

第2次世界大戦でイギリスを勝利に導いたウィンストン・チャーチル元首相は在任中、ネルソンとミュンヘン・マウザーという名の猫と、ルーファスという名のプードルを飼っていた。

(英語記事 Starmer welcomes Siberian kitten to Downing Street

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/cx291r33ppdo


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