2024年7月16日(火)

ペコペコ・サラリーマン哲学

2009年5月12日

 このエピソードは私にとって勲章になりました。「あの経理部長はお金にうるさいだけではない。計算できない経理部長なんて、なんて面白いんだろう。しかしドケチだなあ。いつも"1円の利益が大切だ"とほざいている」と全社員からみられることになりました。

 叱られることは自分の「トク」になる。本気で叱ってくれる人はしゃくにさわるが感謝したほうがいい――どんなことでも考え方ひとつで自分の「トク」にもっていける――それが、叱られて、叱られて、叱られまくった私が、会社員生活で得た教えです。

自分のことを徹底的にかわいがる

 誰しも自分に関係のないことで「お前の責任だ」と叱られるのは辛く苦しいことです。でもそれを苦しい、損だ、と思っている限りはプレッシャーにしかなりません。プレッシャーが多いとノイローゼやうつ病にもなります。

 いまは大恐慌一歩手前の経済状況ですが、英語圏ではdepressionと表現されています。depressionの意味には、①経済恐慌、②うつ病の2つがあります。プレッシャーのもたらすうつ病は、100年に1度ともいわれるこの大不況と同じくらい、大変なことです。

 叱られることを、初めから感謝するなんていうのはとても無理です。少なくとも30代ではそんなことに気付かないでしょう。頭に来るばかりだと思います。私もまったくそうでした。でも、私のように、叱られることによって、自分が「トク」をすることも実際にあります。そして、叱られることをプレッシャーだと感じるだけで終わらせずに、少し感謝してしまうという気持ちに変えてしまうことで、私は「トク」をしてきました。そんなことを、若いビジネスパーソンの方々にチョッと知っていただきたいと思います。

 「自分がかわいい」から、叱られることを感謝してしまう。前回のコラムで書いたように、「自分が気分よくなる」ために、ちょっと気をつかって相手をほめてしまう。私がそんなことを続けてきたのは、ぜんぶ、「自分がかわいい」からです。自分を徹底的にかわいがることが、金児昭の「ペコペコ・サラリーマン哲学」です。

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