アメリカのドナルド・トランプ次期大統領(共和党)による閣僚人事を審議する公聴会が14日、連邦議会上院で始まった。この日は、国防長官に指名されたピート・ヘグセス氏に対して、厳しい追及が相次いだ。
退役軍人で、米FOXニュースで司会を務めてきたヘグセス氏は、過去に、女性は軍の戦闘任務に就くべきではないなどと発言しており、これについて繰り返し追及を受けた。
公聴会はヘグセス氏の人事に抗議する人たちによって何度か妨害されたが、警察がそれらの人々を排除した。
トランプ次期大統領の政権人事の多くは物議を醸しているが、特にヘグセス氏については、米軍の巨大な官僚機構の運営に携わった経験がなく、扇動的な発言が多いこともあって、疑問視されている。
また、警察の報告書によると、ヘグセス氏は2017年に女性への性的暴行の疑いで捜査を受けていた。
本人はいかなる不正行為も行っていないとし、「合意に基づく性的接触」だったと主張している。ヘグセス氏は逮捕も起訴もされていない。