佐藤忠男の映画人国記

2014年4月14日

»著者プロフィール

 監督には徳島生まれ静岡育ちの浜野佐知がいる。ピンク映画を300本以上も作っている大ベテランであるが、それ以外の芸術派、社会派の野心作として「第七官界彷徨――尾崎翠を探して」(1998年)のような高級で難しい映画を作っている。女の行き方を追求するという主題を明確に持っているから強い。

 三木孝浩は、阿波高校から早稲田を出て、ソニーミュージックでミュージックビデオをたくさん作って劇映画の監督に転じた。「陽だまりの彼女」(2013年)はちょっと変わった面白さのある作品である。

 蔦哲一朗は池田高校野球部の故蔦文也監督の孫。「祖谷物語-おくのひと-」(2013年)で監督デビューしたが、これは彼自身の郷里である徳島県祖谷(いや)の山中で1年にわたって本格的なロケーション撮影を行ったもので、それがドラマの舞台として圧倒的な力を発揮している。郷土愛映画の傑作と言っていい。東京国際映画祭で上映されて注目された。(次回は秋田県)

「WEDGE Infinity」のメルマガを受け取る(=isMedia会員登録)
「最新記事」や「編集部のおすすめ記事」等、旬な情報をお届けいたします。

関連記事

新着記事

»もっと見る