2022年12月4日(日)

「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2014年8月12日

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岸 裕司 (きし・ゆうじ)

秋津コミュニティ顧問

1952年東京生まれ。広告・デザイン会社の(株)パンゲア代表取締役、習志野市立秋津小学校PTA会長時に秋津コミュニティ創設、会長を経て現在顧問兼秋津小学校コミュニティルーム運営委員会顧問。文部科学省委嘱コミュニティ・スクール推進員、学校と地域の融合教育研究会副会長、埼玉大学・日本大学非常勤講師、ほか。著書に『「地域暮らし」宣言』『学校を基地にお父さんのまちづくり』(ともに太郎次郎社エディタス)、『学校開放でまち育て』(学芸出版社)など。

 事実、若い男性がいないと高齢者の搬出が困難なことは阪神淡路大震災で証明されていましたから。

 てなことで、若いお父さんをお楽しみキャンプで誘い、ついでに? 防災訓練もやっちゃうようにしたんです!

避難所生活中の水不足対策で井戸を掘る!

 そしたらね、阪神に支援に行ったお父さんからこんな話が出てきたんです。

 「あのさぁ、避難所生活を何日もしているとお風呂に入りたくなるんだけど、水不足でできなかったんだよね。だから、井戸があるといいんだけどなぁ」とね。

千葉県伝統の上総掘り工法で井戸掘りをする秋津小学校の子どもたち(左)。2000年夏休み。上総掘りで掘った深さを毎日書き込んでいった掲示板(右)。48mで水が出た! 拡大画像表示

 で、ノリノリ父さんたちは、校庭に実際に井戸を掘ることにしちゃいました!

 千葉県の上総(かずさ)地方には、手掘りの井戸掘り工法である上総掘りが江戸時代からありました。上総掘りは全国に普及し、大分県の別府温泉にも上総の職人が出向き温泉を出したという記録がありますし。でも、昭和30年ごろには電動ドリルで掘る工法が普及し、すたれてしまいました。

 で、楽しいことならなんでも実現してきた秋津のお父さんたち、うずうずとしないはずはありません。情報をどんどん集めてくるんです!

 「あのさぁ、5丁目にアフリカの水不足のところに行って、上総掘りで井戸掘り指導をしている大野さんという夫婦がいるってよ」

 「上総博物館に上総掘りの道具や映像があるってよ」なんて調子でね。

 で、大野篤志さんご夫妻にご指導をお願いしつつ上総博物館にもお父さんたちと学びに行き、2000年の夏休みに道具も手づくりしてビオトープ横に48mまで掘り進み、見事に井戸を掘りあてたんです!

 でも、埋立地のためか塩分が若干入っているので飲み水には使えません。

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