秋になりました。今月は、編集部の各担当者がこの時期にこの一冊と考えたものを紹介します。
日本企業の勝ち筋
日米連携で切り拓く 日本企業の成長シナリオ フラグメント化した世界を勝ち抜く 鈴木裕人、櫻井 匠 日経BP 2200円(税込)
グローバル資本主義が広がる中で進んだ「世界のフラット化」から、トランプ関税、米中デカップリングなどが起きつつある世界は「フラグメント(細分)化」しているように見える。ここで求められるのは、効率性重視のグローバル分業ではなく、本当に信頼できるパートナーとの連携強化だ。日本の企業にとって、まさにそれは米国になる。日米の産業間で補完できる5つのパターンと、重点投資9分野での日米連携シナリオを描く。
ソフトパワーの力
同盟の転機 アメリカの変貌と日本の戦略 ジョシュア・W・ウォーカー(著)石垣友明(訳)
日本経済新聞出版 2860円(税込)
イアン・ブレマー氏率いる、ユーラシアグループでグローバル戦略事業部長兼日本部長を務め、ジャパン・ソサエティー前理事長兼CEOの著者は、2歳から18歳までを日本で過ごした後、国際政治を学ぶ。日米同盟まで含んだ国際関係のあり方が大きく変貌していく中で、日本にはどのようなアクションが求められるのか提言し、首都のエリート同士だけではなく、地域の企業、人々との関係性が同盟の土台になっているという主張には大いに頷けた。
