〝現場〟での実用性を意識
すでに警備・点検・案内といった業務DXロボットを開発しているugoは、新たなセミヒューマノイド「ugo Nova」を公開。設計から製造まで、「完全国産」のものを一から作り上げた。人間がコントローラーやVRを使って遠隔操作した作業動作を記憶させ、データとして生かす。
ugoは、動作や操作性も高いが、ハードウェアの設計が強みとなっている。大手メーカー出身者が数多く在籍していることから、形や大きさなど工場など導入が想定される場に適したものを意識している。さらに、「組み立ての工程やネジの種類を減らし、スピーディーに量産できる設計にしている」と最高技術責任者 (CTO)の山田幸一氏は話す。
産業用ロボットを中核とする総合機械メーカーの不二越は、大きな太いアーム2本のロボットだ。「フィジカルAI」と聞いてイメージする〝人型〟には寄せていない。「機動的で、工場でも使える耐久性を高めるのに力点を置いた」とロボット事業部副事業部長の伊東輝樹氏は話す。
AIに関しては「ゼロからのスタート」とも言える状態で4月から開発を始め、試作機完成にこじつけた。自動車や産業機械など幅広く製造現場にロボットを提供している技術やノウハウを生かしたものとなっている。
自社の持つ技術を活用
独自とも言える技術でそれぞれの用途を切り開く企業も多い。モーターモジュールの開発・生産・販売で16年9月に創業したKeiganは、モーターモジュール技術を活用した自律移動ロボットを開発した。腕に7個のモーターモジュールを付けているのだが、肩の部分は動力が強いもの、手首の部分は軽量化したものと、異なるものを使っている。
同社の搬送用ロボットはすでに、200社ほどの工場で活用されている。地図データや複数の障害物センサーを合わせた独自のアルゴリズムにより、障害物の回避や道に迷うことが少ないことが評価されているという。腕の機能を追加させていくことで、搬送の前後などで人に代わって作業できるようにする。
また、ロボット自体も簡易に設計、組み立て、修理ができるものとなっているのに加え、その技術をオープンソースとしている。「利用する企業が保守点検や修理、改造もできるような形にしていく」と専務取締役の栗本直彰氏は話す。
