2026年11月3日(火)

オトナの教養 週末の一冊

2026年11月3日

 米国で成人の肥満率がここ数十年で急上昇している。米国の総合医学雑誌JAMAの調査によると、世界保健機関(WHO)が「肥満」と定めるBMI30以上の成人割合は、1990年の19.3%から2022年には42.5%となっている。これに対し、日本は4.5%(2019年、経済協力開発機構(OECD)調べ)と、先進国でも低い水準である。

 日本と米国で、なぜこれほど違いが出ているのか? 『アメリカ人を巨大化し、日本人を糖尿病・脂肪肝にする果糖の正体』(光文社新書)を上梓した東京工科大学応用生物学部の佐藤拓己教授は、「食の効率化を追求した結果」と指摘する。

(a_namenko/gettyimages)

 食への気配りを徹底的に排除した結果、小麦や砂糖、特に飲料や食品加工に使われる「異性化糖」と呼ばれる甘味料に収斂していったという。

 これは、ダイエットや健康管理の手段として取り上げられる「糖質制限」への〝誤解〟を解くことにもつながる。すなわち、糖質制限=ブドウ糖制限という世間に拡散している誤解である。私たちの食事に並ぶ「糖」とは何なのか。


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