エネルギー問題を考える

2014年9月19日

»著者プロフィール
著者
閉じる

竹内純子 (たけうち・すみこ)

NPO法人国際環境経済研究所理事・主席研究員

慶応義塾大学法学部法律学科卒業。1994年東京電力入社。2012年より現職。水芭蕉で有名な国立公園「尾瀬」の自然保護に10年以上携わり、農林水産省生物多様性戦略検討会委員や21世紀東通村環境デザイン検討委員等を歴任。その後、地球温暖化の国際交渉や環境・エネルギー政策への提言活動等に関与し、国連の気候変動枠組条約交渉にも参加。自然保護から原子力損害賠償制度を含むエネルギー政策論まで幅広く、活動・提言を行なっている。消費生活アドバイザー。著書に『みんなの自然をみんなで守る20のヒント』(山と渓谷社)、『誤解だらけの電力問題』(ウェッジ社)。日経ビジネスオンライン「アベノミクスをコケさせない処方箋」

 そして、議員は、2回目のブログで、最初のブログでは全く触れていなかった論旨ハについて言及されている。この論旨は正しい。最初のブログで議員が引用した自然エネルギー財団による報告書「回避可能費用の計算方法に関する分析」では、彼らがより適当と考える、例えば卸電力価格を指標とする 場合に比べて、再エネ賦課金が年間1000億円ほど過大になっていると主張している。しかし、論旨イの主張はされていない。その差額を懐に入れ得るのは、論旨ハでいう「サヤ抜きをする者」である。

 2回目のブログでは、論旨イについて全く触れておられないので、議員がこの点について現在どのようにお考えなのかはわからない。しかし、2回目のブログで、論旨イの訂正をすることなく、また、正しい主張である論旨ハは「新電力によるさや抜き」ができてしまう構造を指摘しているのに、ブログの最後は「電力会社と経産省に騙されてはいけない」という意味不明な締めである。与党に属する国会議員たる方の発言としていかがなのだろうか。

 もし間違った情報や理解に基づき公に人を批判したら訂正すべきであろう。電力会社が不当に儲けている、と一度上げたこぶしが降ろしにくかったのかもしれないが、このちぐはぐな論旨展開は一有権者として非常に残念であった。

*編集部より:最終段落の内容をより適切な表現に改めました。(2014/09/22 10:38)

[特集]日本のエネルギー政策を考える

「WEDGE Infinity」のメルマガを受け取る(=isMedia会員登録)
「最新記事」や「編集部のおすすめ記事」等、旬な情報をお届けいたします。

関連記事

新着記事

»もっと見る