Wedge REPORT

2014年12月22日

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 私の経営するスタートアップでも、VCが気前よくお金を出してくれている。出張する場合、ビジネスクラスの利用も認められているし、格安ホテルに泊まる必要もない。そういったことを含めてVCはお金を出している。

 初任給が一律同じ、というのもおかしい。アメリカではスキルに応じて一人ひとりの額が異なる。学歴だけで初任給を決めていることは、ロボット扱いをしていることに等しい。こんなことをしているから日本では大学で真面目に学ぶより、遊んでいたほうがトクということになってしまう。

 企業の採用面接でも、真面目に勉強した学生より、「世界一周していました」という学生のほうが評価される傾向にある。これでは、人材の質が上がるわけがない。もっともこれは企業が大学に教育機能を期待していない表れでもある。

人材の流動性低い日本

 日本は人材の流動性が低いことも問題だ。アメリカでは色んな人材が集まってスタートアップをつくる。流動性が高いので、欲しい人材が集まりやすく、ありとあらゆる専門家を呼んできて、すぐに何でもできてしまう。

 私のスタートアップでも「我が社へ来ませんか?」と次から次へと電話を掛けているが、それさえやれば、翌日には理想的なチームが出来上がる。大手企業の研究所長がスタートアップの一員になることも珍しくない。日本では考えられない。

(写真:小平尚典)

 一方、日本では1つの企業内で何でもやろうとする。これまで手掛けたことのない分野に進出する場合、企業内にスペシャリストはいない。どう考えても限界がある。

 VCは日ごろ多くの人と会っているため、どこにどのような人材がいるのかよく知っている。そのため、VCに相談すれば、適切な人材を紹介してもらえる。VCはただ投資をしているだけでなく、スタートアップが育つのに重要な役割を果たしている。

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