2024年11月22日(金)

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2015年1月27日

電気グルーヴのライブ、観客3人。ワロタwwwwww - Naverまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2136314073866426201

 こちらも上記まとめサイトを見ていただければわかると思うが、「お客さんが自分含めて3人しかいない」というツイートを、10人以上の人がつぶやいていることで、「これは電気グルーヴが仕掛けたウソなのだ」と理解することができる。

 家入さんも電気グルーヴも、「集客があって当たり前」と思われている大物だからこそ、あえて「参加者がいない!」と発信することでそのイベント自体の話題性を生むことに成功しているのである。ネガティヴ・キャンペーンにも思えるが、こうしてSNSを騒がせ、まとめサイトにまで掲載されることで、「イベントの周知」という意味では大きな成功を収めているのではないだろうか。

「大盛況」に見せかけるSNSのトリック

 家入さんのツイートは、「お客さんが0人だった」というテキストと客席に誰もいない会場風景を見せることで、まるで本当にお客さんが入っていないかのように見せていたのだが、このテクニックを逆に利用したケースもよく見かける。「まったく盛り上がらなかったイベントを、盛り上がったように見せる」というトリックだ。

 SNSで発信できる情報は限られており、その場の雰囲気を伝えきるのは難しい。たとえば、あるイベントが集客人数もさほど多くなく、盛り上がりに欠けるものだったとしても、できるだけ多くの人がいるように見えるアングルで集合写真を撮り「大盛況でした!」とつぶやけば、SNS上では「イベントは成功だった」と見えるときがあるのだ。

 もちろん、参加者もSNSをやっていれば感想はストレートに発信できるだろうし、主催者が成功かどうかを決めることは一概にはできないのだが、仮に主催者側の意見だけを受信している人がいた場合、主催者の言う「成功だった」は、受け手からすると「事実」とすりかえられてしまう。

 筆者もセミナーやイベントに出席することがあるが、イベントの良し悪しは集客人数よりも「その場の空気」が決めているように感じる。情報はリアルタイムで伝達される時代になったが、そのライブ感まで伝わりきることはない。だからこそ「盛況だった」とも「お客さんが0人だった」とも伝えることができるSNSの情報に、少しは疑いの目を持っていたいし、自分の足で会場に行くことが重要になるのだ。

  
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