炎上?感動?ネットで話題のニュース

2015年3月17日

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小川たまか (おがわ・たまか)

フリーライター

1980年東京生まれ。教育、働き方、性暴力などを取材。『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(2018年/タバブックス)。Yahoo!個人「小川たまかのたまたま生きてる」(https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/)などで執筆。Twitter:@ogawatam

過去にもあった、紙からの炎上

 曽野氏、林氏のコラムはどちらも批判的な意見が多く、林氏に対しては曽野氏の炎上を受けて「曽野綾子化しているのでは」という声もあがった(参考:曾野綾子化する林真理子 http://blogos.com/article/107780/)。ただ、数少ないながらも曽野氏、林氏の意見に賛同するコメントもネット上にはあった。個人的には両氏のコラムはどちらも差別的だと感じたが、ここでは内容の賛否はいったん置く。

 過去にも紙の記事が炎上したことがある。2012年には、さかもと未明氏が『Voice』(12月号)で書いた記事。「再生JALの心意気」というタイトルで、飛行機の中で泣き続けた赤ん坊に腹を立てたさかもと氏がJALにクレームを入れたという内容だった(参考:再生JALの心意気 http://shuchi.php.co.jp/article/1229)。これは、もともと雑誌に掲載された記事を版元がそのままネット上に転載し、それがネット上で炎上。このとき、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、ネット上ではその前に電車内ベビーカー論争が起こっていたことに触れ、「出版社は何があろうとネットにも進出しなくては!みたいな妙な使命があると勘違いし、何がネットでウケるか? 何がネットで炎上するか? のノウハウもないままなんとなくネットに雑誌の記事を出してしまったんじゃねぇの? なんて思うのですね」(引用:中川淳一郎のネット事件簿(11月23日版) さかもと未明さんと辻希美さんと安倍晋三・自民党総裁の巻 http://ch.nicovideo.jp/postseven/blomaga/ar18615)と書いた。

 また、古いことだが、2009年には女性作家が文庫で書いた内容が、ある個人ブログで紹介されて議論を呼んだ。これは都内のチェーン系居酒屋で、ワインを1本持ち込んだことを店長から咎められ、それについて異を唱えるというものだった。ネット上では、サービス提供側に無理を言ったり、迷惑をかけたりするような行為はとかく炎上の対象となる。昨年相次いだ土下座強要事件は、それの最たるものだ。また、迷惑をかけた側が著名人であったり、高学歴であったりするとなおさら火種となる。最近では新幹線の指定席をめぐる大学副学長のツイートに批判が集まった(参考:空いている指定席、「来てから移動ではだめですか」 大学副学長の「車掌名指し」ツイートが物議 http://www.j-cast.com/2015/03/06229744.html)。

 さらに、女性作家が「もしも店長がもうちょっと頭がよかったら、私たちのちょっと異様な年齢層やルックスや話し方を見てすぐに、みながそれぞれの仕事のうえでかなりの人脈を持っているということがわかるはずだ」と書いていたことも、炎上の一因だった。

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