当時、すでに週休2日制がかなりの会社で普及していました。でも、学校週5日制が月1回導入されたのは翌1992年の9月からだったので、土曜日はまだ登校日でした。
そこで一計を案じて、「お父さんの出番づくり」と「子どもたちとのふれあい」をねらいにした飼育小屋づくりをPTA創立10周年記念の行事として行うことをPTAに提案しました。
「子どもが動物アレルギーなので心配だわ」とおっしゃったお母さんがいましたが、担任の先生から「動物とふれあわせるさいには配慮をします」という発言があり、そのお母さんは了承しました。
延べ250人ほどのお父さんが作業をした
飼育小屋づくり
飼育小屋づくりに決まった理由は簡単です。
前年度に古い小さな飼育小屋のニワトリやウサギが野犬に襲われた事件があり、保護者や先生の理解が得やすい時期だったことと、PTA役員が一計を案じて以下のように提案したからです。
・団地住民が多数いて、家では小動物以外は飼えない決まりがある。
だから、学校でウサギやニワトリとふれあえる広場つきの飼育小屋の新築はうれしいんじゃない?
・学校では翌年度から1・2年生に「生活科」の新教科が実施される。
だから、小動物とのふれあい授業に活かせるので先生もうれしいんじゃない?
・PTA創立10周年記念のための予算は40万円。
だから、お父さんたちの労働力を借りないとつくれないんじゃない?
・飼育小屋づくりをとおして多くのお父さんの出番をつくり、学校に日常的に来られるきっかけにしたいんだけどね!
「お父さんの出番づくり」という提案理由は、お母さんたちにも先生にもけっこう受けました。
で、7回目に書いた「あり地獄作戦」や「投網作戦」を駆使したお父さんの出番づくりが功を奏して、実数で43人のお父さんが参画し、土日や祝日を使って6か月かかりましたが延べ250人ほどのお父さんが作業をしました。