2022年6月30日(木)

WEDGE REPORT

2016年1月13日

»著者プロフィール
閉じる

土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

 多くの中国人が米国移住を目指す中であえて中国帰国を選んだ理由としてシャオ氏は「米国のインターネットビジネスは、ほぼ飽和状態にあるが、中国はまだまだこれから成長する市場。中国市場の方がよりエキサイティング」と語る。

共産主義だからバブルは崩壊しない

 折しもCES期間中に中国の株式市場が停止し、世界の株価に大きな影響を与える、という事件が起きた。しかしシャオ氏は「中国バブルは崩壊しない」と断言する。その理由は「中国が共産主義で全体主義社会だから」なのだという。「日本のバブルが崩壊したのは、日本が自由経済の国だから。しかし中国は政府による統制が行われているため、政府は市場をコントロールできる」という。

 具体例として、北京の大気汚染の深刻さは有名だが、それも心配することはない。なぜなら「政府が『明日から誰もガソリン車を運転してはならない』と言えば誰もが従う。大気汚染対策も中国では今後猛スピードで進むはず」なのだそうだ。

 シャオ氏に代表される、非常に自信に満ち溢れ、将来の展望を持つ若い中国人が、Letvのような企業には集まっている。まだ本格的に米市場に参入しているわけではないが、携帯電話ひとつとってもLetvはサムスン、LGなど人気の韓国製携帯を脅かす存在に成長するポテンシャルを秘めている。

 今回のCESでも、ファラディ・フューチャー、クアルコムなどにパートナー企業として紹介されたせいもあり、Letvのブースには非常に多くの人が集まった。米メディアでも積極的にLetvを取り上げる動きがある。春の北京オートショー、そしてファラディ・フューチャーの市販モデル発売と、今後Letvのプレゼンスは相当大きくなりそうだ。

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

新着記事

»もっと見る