教育の原点を考える

2016年6月19日

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『はじめ塾とそこで学ぶ子ども達へのメッセージ』
NRW Japan社長 Georg Loeer(ゲオルグ・ロエル)

ドイツ学園のオクトーバーフェストにて、はじめ塾のブースで子ども達に囲まれるゲオルグ・ロエルさん(中央)

 はじめ塾の存在を知ったのはおよそ4-5年前のことではないでしょうか。以前に仕事で知り合った池上さんがはじめ塾の取り組みを紹介してくださった。弊社の勉強会でご講演をしていただいたこともあって、彼は、仕事だけではなく様々なことについての相談相手となる友人です。

 「塾」という言葉を聞くと、ドイツ人は、とかく日本の中学生や高校生が通う入学試験合格を目的とする予備校のことを連想するかと思います。海外の人達は必ずしも「塾」に対して良いイメージを持ってはいない。「塾」は有名大学に進学するための手段であり、子ども達にあまりにも負担を負わせるので、彼等が自由な発想や時間の余裕のもとで成長して、育つこととは無縁なものだと。

 しかし日本の伝統的な「塾」には、特別な意味があったように思います。すなわち「寺子屋や道場等に人々が集まって勉強する」という日本の伝統的な文化に関係していると思います。2014年8月真夏の日に初めてはじめ塾を訪れた時、現代の塾のイメージとは大層違うと直ぐに感じました。

 小田原近くの山中の古民家や小屋に集まった子ども達は、とても幸せそうに自然との触れ合いを体験し、世の中にあるものに極めて健全な強い好奇心を持っているように思いました。彼等の成長に最適な環境を支えている教育者や親も素晴らしい方々のみ。彼等はドイツのことを非常に熱心に聞いてくれましたし、ディスカッションをすることもできる雰囲気でした。是非とも、これからもこのはじめ塾の大切な宝が守られ、かつ子ども達が元気に成長し、素晴らしい人生を送ることを期待しています。また皆様にお会いする機会を楽しみにしています。

『はじめ塾夏合宿のタイムスリップしたような一日』
一般社団法人ディレクトフォース・授業支援の会
(元三井物産執行役員) 遠藤恭一

はじめ塾の夏合宿で子供達からのインタビューを受ける遠藤恭一さん(左)

 2015年の夏に「はじめ塾」の夏合宿を初めて訪問し、生徒の皆さんへ講義し、高校生からはインタビューを受けました。午前の部が終了してから生徒の中で昼食の準備を任された人が機敏に働き、皆がそれを手伝う様子を間近に見ることが出来ました。また午後の休み時間に庭で下級生も上級生も一体となって球技に興じる姿を見るにつけ正直不思議な感覚に捕らわれました。何か自分が小学生に戻ったような感覚と言ったら良いのでしょうか、タイムスリップしてまさにこんな時間が自分にも確かに有ったと感じるものがありました。

 スマートフォンを持ちゲーム機で遊ぶ子ども達が主流を占める今日この頃ですが、これほど濃密な人間関係がこの「はじめ塾」には生きておりまた自分のことは自分達で実践するという場所があることに感動したのです。何か現在の子ども達が忘れてしまった「体を動かし、自分の頭で考え、行動し、人それぞれが違う個性を持っていること」に気付く機会をこの塾が提供していることを強く感じたのです。

 「はじめ塾」に参加する生徒の皆さんも是非この塾での経験を心に留め、健全な大人へのステップに自信をもって邁進して頂きたいと思います。

 塾長始め協力する大人の方々にもご苦労は多いと思いますが、是非この塾をいつまでも盛り立てて行って欲しいと考えております。企業の役員経験者で構成されているディレクトフォースの仲間にとっても良い機会となるので、一度は「はじめ塾」の生徒に我々が体験・経験したことをお話しする機会を持つことを薦めております。

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