2022年10月7日(金)

ネット炎上のかけらを拾いに

2016年9月2日

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狭いコミュニティーの中でできあがる支配装置

 ゴルスタは本来「ゴールスタート」の略らしいが、冒頭でも紹介した通り、「ゴルスタはゴルバチョフ・スターリンの略なのでは?」とツッコミが入るほど“独裁的”な運営方法。さらに、公式アカウントの幼稚にも見える監督方法から、「運営も中高生なのでは?」とすら揶揄されていた。

 運営会社のスプリックスは、学習塾の経営など教育関連の事業を行っていたという。子どもの監督方法についてはノウハウがあったのだろうか。26日に同社副社長が読売新聞の取材に対し、「当社のミスでした。深夜でもあり、担当者がヒートアップしてしまったためです。深くお詫びいたします」と回答したというが、個人情報をつぶやいてしまったことだけではなく、「反省文提出」システムや、「警察に通知する準備を進めています」といった脅しのようなツイートについて、社内では把握されていなかったのかが謎だ。

 そもそも運営側にとってユーザーは「お客様」のはずなのだが、ゴルスタの場合はまるで支配関係があるかのように見える。確かに、SNSの使い方に慣れなかったり、子どもらしい羽目の外し方をしてしまったりするユーザーもいたのだろう。最初は保護者のような気持ちでユーザーを「指導」していた運営側が、次第に「権力の行使」に歯止めがつかなくなっていったのかもしれない。

 SNSであっても洒落にならない権力の暴走だったが、実際に全国の学校や塾、部活動では(さらには会社でも)、これと似たことが起こらないとは限らない。狭い環境、コミュニティーの中での集団行動は、支配装置として機能しやすい。夏休みの終わりに見る悪夢のような一件だった。

  
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