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2016年9月23日

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小川たまか (おがわ・たまか)

フリーライター

1980年東京生まれ。教育、働き方、性暴力などを取材。『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(2018年/タバブックス)。Yahoo!個人「小川たまかのたまたま生きてる」(https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/)などで執筆。Twitter:@ogawatam

――子どもの興味がどこにあるかわかりやすい。

瀧:そうですね。あと大切なのは読み聞かせや、大人が読書を楽しむことです。子どもはただ本があるだけだと読みません。発達はすべて模倣から始まります。勉強でもそうですが、子どもに「勉強しろ」と言っても、親自身がスマホをいじってバラエティー番組を見ているだけなら子どもは勉強しません。大人が図鑑をめくってみたり、楽しそうに何かに打ち込んでいると、子どもも興味を持つのです。親がひたすら楽しむことが大事。

 私もピアノが趣味で、先日は息子と一緒に発表会に出たんですよ(笑)。今の親御さんは忙しいと思いますが、子どもに楽しんでいる姿を見せること、子どもと一緒に楽しんで何かすることをぜひ忘れないでほしいですね。

――本には「脳の成長年齢マップ」があり、楽器、運動など子どもが取り組むと一番「伸びやすい」時期を示しています。一方で、プロになる子以外は習いごとをいつかやめます。そのときに挫折を感じてしまう子もいると思うのですが、そういった場合のケアの方法はありますか。

瀧:「将来またやりたくなったらやればいいよ」って言えばいいんです。たとえやめたとしても、やること自体に意味があるので。これは認知症の話と関連するのですが、認知症リスクを下げるためには3つのポイントがあります。「運動」「社会との関わり」「趣味や好奇心」です。子どもの頃に少しでもやっていた習いごとは、大人になってから趣味として復活しやすい。始めるための障壁は確実に下がります。

直接的なコミュニケーションで、
相手を理解する練習を

――子育てに悩む親御さんから質問が来ることはありますか?

瀧:たくさん来ますよ。「うちの子は20歳過ぎたけれど、今からでも英語の勉強は遅くないですか」とか。結論からいうと大丈夫なんです。加齢によって可塑性が落ちるので、たとえば80歳から何かを始めるのはかなり努力が必要ですが、それでもできなくはない。「この時期を逃したら終わり」ということはありません。

――ご著書には、コミュニケーションをつかさどる前頭葉の発達は一番後で、小学校高学年から中学生のころだとありました。この時期にコミュニケーション能力を伸ばすために必要なことは何でしょう。

瀧:部活などでダイレクトなコミュニケーションを取ることだと思います。どんなかたちでもいいけれど、ネット上ではないコミュニケーション。

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