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2016年9月23日

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小川たまか (おがわ・たまか)

フリーライター

1980年東京生まれ。教育、働き方、性暴力などを取材。『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(2018年/タバブックス)。Yahoo!個人「小川たまかのたまたま生きてる」(https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/)などで執筆。Twitter:@ogawatam

――医学の分野では生死に関わるものがやはり優先なので、そのほかのものはどうしても予算が付きづらいと聞いたことがあります。

瀧:その通りです。私の認知症研究のコアのところは一次予防です。一次予防とは発症予防。二次予防は早期発見、早期治療。すでに発症したものを、これ以上悪くならないようにするのが三次予防です。一番予算がつくのは三次予防、次が二次予防なのですが、本質的に必要なのは一次予防だと思っています。けれど、(一次予防を行うことで)国民医療費がこれだけ下がりますということまで言わないと、なかなか響かないですね。

好奇心を伸ばして主観的幸福度を上げる

――先ほどおっしゃった「2つ」のうちの、もう1つを教えてください。

瀧:以前、ある学習塾の教育研究会の寄附研究部門にいたことがありました。名物先生たちに、「伸びる子とそうではない子は何が違うのか」と聞いたら、皆さん面白いように同じことを言うのです。たとえば子どもが図鑑を見て新幹線に興味を持ったとき、親がそれで終わりにしない。すぐにターミナル駅や車両基地を見せに行ってあげる。図鑑で見た仮想の世界と現実のものをできるだけ早く結びつける。そういうことをやると伸びる、と。

――子どもを次のステップに導いてあげるということでしょうか?

瀧:つまり、好奇心を大事にしているんですね。子どもの好奇心に気付いたら、それを伸ばすサポートをしてあげる。好奇心があるからこそ、勉強の意欲が出ます。勉強を勉強と思わずに、面白いから興味を持つ。好奇心を伸ばしてあげると、そういうサイクルに入ります。

 子どもがやりたいことをやらせてあげるのはすごく大事ですね。要は自己実現や主観的幸福度を上げることが、成長にとっても、将来のうつ病や認知症リスクを下げるであろうためにも必要なのです。やりたいことをやる。だから好奇心が大事。この本で伝えたいのは、好奇心を伸ばして自己実現をすることが、親にも子どもにとっても幸せということです。

子どもに楽しんでいる姿を見せよう

――ご著書では図鑑が推奨されています。

瀧:最初は絵本でも充分なのですが、図鑑の何が良いかといえば、ある程度世の中のことが網羅されていることです。

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