2022年8月10日(水)

ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ

2016年12月13日

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小川大介 (おがわ・だいすけ)

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大学受験予備校、大手進学塾で受験国語の看板講師として活躍。難関中学、国公立大学医学部などへ多数の合格者を送り出す。2000年、さらなる学習指導の理想を追求し、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。著書に『小川式[声かけ]メソッド』(宝島社)、『中学受験 基本のキ!』(共著:日経BP社)、『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)など。今年10歳になる男の子の父。

 一つ、親の役割としてはっきりしているのは、子どもを「一人前の大人」にすることだ、という点でしょう。

 「一人前の大人」というのは、自分の頭で考え、自分の心と感覚で感じ、自分の意志と責任で行動でき、仲間と助け合うことが出来る大人のことです。

 自分で生きていく力を持った大人と言ってもいいですね。

体験するだけでは学びは生まれない

 そうした、生きていく力をわが子に授けるには、親がどう関わるかが重要な役割を果たします。

◇自分の頭で考える機会を持たせる、考えられるんだという自信を持たせる
◇自分の心と感覚で感じる機会を持たせる、感じ取ることへの意欲をかきたてる
◇自分の意志と責任で行動する機会を持たせる、行動することへの自信を育む

 日常生活の中で、こういった機会を生み出し効果を引き出していきたい。

 物を与えても、行動を強制しても、こういった効果は生まれません。子ども自身が体験し、子ども自身の中に力が育まれるように、関わることが大切です。

 その際ポイントとなるのが、「声かけの手法」です。

 子どもに限らず、人の内面が成長していくには、体験を通して学ぶことが必要です。

 しかし、ただ「体験」するだけでは学びは生まれません。学ぶとはつまり、体験を「経験」に変えていくということですが、それには、自分が体験したことが、どのような意味や価値を持っているのかを理解する必要があるからです。

 だれしも、何らかの出来事をきっかけに「はっと気づいた」という体験をしたことがあると思うのですが、あの「はっと気づく」というのは、自分が出会った事がらが自分にとってどんな意味があるのかを発見した瞬間の感覚です。その事がらがどんな価値を持っているのかを、見つけ出せたということです。

心と頭の引き出しが開くとき

 なぜ意味や価値を見つけ出すことが出来たかと言えば、それまでの自分の人生経験を通じて、さまざまな知識やモノの見方を自分の体の中に蓄えてきたからです。意味や価値を言い表すだけの言葉を蓄えてきたからです。

 これまでの経験を収めた引き出しが、心と頭の中に次々と追加されて、いつ開かれてもいいようにスタンバイしているイメージです。

 この引き出しは、ぴったりの体験に出会った時に、ぱっと開かれ、その中に収められた言葉が飛び出して今の体験に意味を与えてくれます。

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