2024年11月22日(金)

赤坂英一の野球丸

2017年1月4日

東京ドームも30年目

 札幌ドームは01年開業で、プロ野球の本拠地として使用されているドーム球場の中では一番新しい。それなのに、もう新球場移転の計画が着々と実現に向けて動いているところに、時代の流れの早さを感じる。となると、日本で一番古いドーム球場、巨人の本拠地・東京ドームもそろそろ移転や建て直しを検討するべき時期に来ているのではないか。

 1988年に開業して今年で30年目、かつては真っ白だった天井もすっかり黒ずんでいる。左中間、右中間のふくらみが少なく、空気が乾燥していることから、屋外型の球場よりも本塁打が出やすく、「東京ドームは狭いから嫌だ」と敵味方問わず投手陣の評判も散々。私は東京ドームができた88年から野球記者になり、毎年欠かさず足を運んでいる(そんなライターはもう私ひとりかもしれない)が、最近はハウスダストが多いのも気にかかる。実際、巨人の関係者ですら「東京ドームの中ではマスクが必要」とこぼす人もいるほど。

 大体、室内球場なのに、ベンチ裏や関係者用の食堂で喫煙できるようになっているのはどういうことか。昨季は、「チームメートのタバコのおかげで喉が痛いよ」ともらす外国人選手もいた。30年目の今年、東京ドームが改めなければならない問題点は少なくない。

  
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