赤坂英一の野球丸

2017年2月1日

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 松井氏がキャンプへの不参加を決めた理由は、年明けに第2子の長男が生まれ、当面は育児に専念したいこと、そのために日程の調整がつかなかったからだとされている。が、松井氏自身、このへんでいったん巨人と距離を置こうとしたのではないか、というのが私の推察である。自分がキャンプを訪ねるたびに近い将来の監督就任が取り沙汰されており、それは後輩の高橋監督にとっても決して歓迎すべき事態ではない。まして、今年は第4回WBCもあり、今月20日から宮崎で侍ジャパンの合宿も行われる。09年の第1回大会に不参加を表明して散々バッシングを受けた松井氏にしてみれば、今年だけは足を向けたくないと考えても不思議はない。

自分のカラーを出すチャンス

 高橋監督にとっては、松井臨時コーチ不在の今年こそ自分のカラーを打ち出すチャンスだろう。昨年11月の秋季キャンプでは、伸び盛りの若手を召集して少数精鋭のキャンプを敢行。打撃コーチに二岡智宏、投手コーチに田畑一也、木村龍治が昇格するなど、首脳陣も大幅に若返った。高橋監督と同い年で盟友を自認する井端弘和内野守備走塁コーチは、その秋季キャンプから走塁練習で陣頭指揮を取り、昨季後塵を拝した広島に負けない機動力野球を浸透させようと奮闘している。村田真一ヘッドコーチ曰く、「おれはもう自分の仕事を若いコーチにぶん投げた。今年は彼らがええ仕事をやってくれるんと違うか」。

 広島の緒方孝市監督も、指揮官として真価を発揮し、優勝したのは2年目だった。果たして高橋監督の2年目はどうなるか、ファンも宮崎に足を運んで今季を占ってほしい。

  
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