2022年8月15日(月)

東大教授 浜野保樹のメディア対談録

2010年5月14日

 
  ゲームという共通言語をもっているから、フランス語と日本語の会話でも、不思議と通じたりするんです。フランスから来た子にとっては、日本人がもっているポケモンのカードは珍しくてしかたがない。それを、彼らのカードと交換して悦にいっているところなど、ほほえましい限りです。

ポケモンは言葉の壁をどう越えた

司会 それにしても、ポケモンは言語の壁をどうやって超えたんですか。

石原 言葉の壁について言いますと、ポケモン1匹1匹に名前がついていて、それが泣き声になっていたりもしますから、その名前が、各国言語でどんな意味をもつかという点を徹底的に調べました。倫理的に妙な意味合いをもったり、宗教上の禁忌に触れたりしてはいけませんから。

会議室に飾られたたくさんのぬいぐるみを背景に語る石原氏
 
ポッチャマ

 ペンギンがモチーフの可愛いポケモンで「ポッチャマ」というのがいます。「ポチャ」と泣きますが、米国では違った名前になっています。「Piplup」という。そんなふうに、できればどの言語でも同じ名前にしたいのですが、そうはいかず、ローカライズせざるをえません。

 でも一番人気の「ピカチュウ」だけは、全世界で同じ名前、ピカチュウなんです。勿論、声も世界共通ですよ。 

著作権取る大変さと中国ビジネスの難しさ

浜野 さまざま名前が所によって異なるんだとすると、今のところはすべてについて商標として登録しなくてはなりませんね。

 新しいポケモンが、今年出る新作でまた増えるでしょうし。

石原 ええ。ここはいちばん手間がかかります。

司会 例えば中国。著作権侵害が目立ちますよね。

(C)2010 Pokémon. (C)1995-2010 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.

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