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2017年2月28日

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万人のためのインターフェース「声」

 Amazon Echoは、米国で大ヒット商品となっている。15年にはBOSEなどのスピーカー専業メーカーを抑えて、オンラインで最も売れたスピーカーとなっている。16年には「Amazon全体で最も多く販売された商品」となり、昨年末のクリスマス商戦では、人気のため品切れ状態が続いていた。

米国で大ヒットしている「Amazon Echo」
(写真・AP/AFLO)

 Amazonは、自社のハードウェアであるEchoに加えて、当初から心臓部であるAlexaの「パートナーシップ戦略」を展開してきた。16年には、大手自動車メーカーのFordと提携し、車の中から自宅にある家電を声で操作したり、家の中から車を操作する機能の提供を発表したりしている。

 今年のCESでは、自動車にとどまらず、Alexaの音声インターフェースを採用した企業や製品カテゴリーは一気に増加した。LGや米Whirlpoolなど多くの大手家電メーカーと提携して、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、ロボット、スマホなど様々な「Alexa家電」が発表された。

 例えば、洗濯機に「Alexa、残り何分?」と声で聞くと、洗濯機が「あと15分です」と音声で回答したり、テレビに「Alexa、スポーツ番組は今何やってる?」と聞き、自分の好みのチャンネルに変えさせるといったことが可能になったりしている。

 ハードウェアの操作インターフェースの進化といえば、近年ではタッチパネルの登場が大きな役割を果たした。キーボードは多くの人にとって敷居が高かったが、使いやすいタッチパネルは、世界で20億人もの人々が使うようになったスマホ普及の立役者となった。そして、次は「声」という訳だ。

 「声」にはいくつかのアドバンテージがある。1つ目は、「ながら操作が可能」なことだ。Amazon Echoの設置場所は、キッチンが圧倒的に多いという。料理をしていて両手がふさがっている時に、振り向きもせずに「Alexa、タイマー8分セットして」と指示をし、パスタをゆでることができる。Echoの人気の利用シーンは、上位から「タイマー」「音楽」「ニュース」となっており、いずれもスマホでも操作可能だが、何かをしながら作業ができるというのが人気になっているようだ。

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