Wedge REPORT

2017年2月28日

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 2つ目は、「多様な操作が可能」なことだ。Alexaは、「スキル」と呼ばれる機能があり、この名称と具体的な指示の内容を組み合わせるだけで操作が可能だ。例えば、「Alexa、X証券に、Y社の株価を聞いて」と話しかければ、X証券のスキルから今の株価を教えてくれる。慣れてしまえば取り扱うのは簡単だ。

 暖房をつけたい時は、「Alexa、リビングルームを25℃にセットして」と話しかければ良い。この組み合わせだけであらゆる操作が可能なのだ。このAlexa向けアプリとも言える「スキル」を開発する企業は現在急増しており、16年末の約1000個から、現在では8000個を超えている。

 3つ目は、「ほとんど誰でも使える」ということだ。我々は日々声を使い様々な会話をしている。家族に話しかけるのと同様に使えるAlexaは、まさに「万人のためのインターフェース」だと言える。タッチパネルはスマホの普及に大きな役割を果たしたが、多くの人が自由に操れる「声」によるインターフェースは、それ以上に大きな存在になる可能性を秘めている。

 Echoの利用シーンで、人気が高いのが「買い物」だ。3割程度のユーザーが、Amazon経由で実際に買い物をしているという調査結果もある。商品を選ぶためのスクリーンもないスピーカーから、利用者は一体どんなものを購入しているのであろうか。

 Amazonが、15年から販売している「Amazon Dash Button」というハードウェアがある。Amazon Dash Buttonは、WiFiに接続される消しゴム程度の大きさのボタンで、それぞれ一つのブランドのロゴが表示されている。

 トイレットペーパー、洗剤、浄水器のカートリッジなど、頻繁に注文する日用品を、「ボタンを押す」だけでAmazonで注文できるハードウェアだ。Amazon Dash Buttonは、米国では200種類以上まで拡大しており、利用も大いに広がっているようだ。

 Amazon Echoでの買い物は、このDash Buttonに非常に似ている。Echoからは、日用品、ペット用品、子ども用品など商品選択の余地があまりないものが、たくさん注文される傾向にある。洗い物をしている途中に洗剤がなくなり、「Alexa、洗剤買っておいて」という具合だ。昔はパソコンを立ち上げていたものが、今はスマホのアプリとなり、これからは「家電に話しかける」という時代がやってくる。

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