特集:米朝首脳会談
米朝首脳会談をめぐる駆け引きの背景とその対話の先に訪れる未来を読み解く。
-
アンドリュー・キム元米中央情報局コリアミッションセンター長の証言
2019/03/28 朴承珉ハノイ米朝会談が決裂したのは、北朝鮮が寧辺の核施設廃棄に対する具体的な言及なしに、その廃棄の見返りに全面的制裁解除を主張したことが主な理由として知られてきた。ところが、それだけがすべてではないという新しい証言が出た。
-
2019/03/28 岡崎研究所
金正恩が米朝会談でトランプが呑みそうもない要求を出したのは、トランプが成果を上げることを望んでいると判断したからだが、北朝鮮は米国の立場を理解しておらず、北朝鮮に対する米国の考えは一層硬化し、トランプの金正恩熱も冷えたようである。
-
2019/03/21 岡崎研究所
始まった時はトランプ大統領も金正恩書記長もご機嫌だったが、最終的に決裂した第2回の米朝首脳会談。準備不足や失敗に終わったというのが世論だが、双方の立ち位置が鮮明となったことで、さらに踏み込んだ議論を推進することが可能になったともいえる。
-
2回目の米朝首脳会談を振り返る(後編)
2019/03/14 礒﨑敦仁,澤田克己物別れに終わった2回目の米朝首脳会談だが、交渉が破綻したわけではない。トランプ米大統領は会談後の記者会見で交渉が「進行中」であることを強調し、金正恩国務委員長との関係について「互いに気に入っているし、良い関係を築いている」と述べた。
-
2回目の米朝首脳会談を振り返る(前編)
2019/03/11 礒﨑敦仁,澤田克己率直に言って、トランプ米大統領と金正恩国務委員長による2回目の首脳会談の結果は想定外のものだった。もちろん完全な破綻であれば「ありえる」結果ではあったけれど、会談は決裂するが交渉自体は破綻していない、という状況はとうてい考えが及ばないもの…
-
朝鮮半島の歴史が暗示する“金正恩の末路”
2019/03/10 樋泉克夫考えてみれば、1950年6月に勃発した朝鮮戦争以来、じつに70年近くも時に敵対感情を滾らせながら相互不信を募らせ続けてきた両国である。昨年6月のシンガポールに続き今回のハノイの2回の会談において最高首脳が握手したからといって、その程度の関…
-
2019/03/02 立花 聡
大方の報道は「交渉決裂」「交渉失敗」としているが、果たしてそうなのか。交渉を目的とすれば、失敗になるが、交渉を手段、あるいは最終的な戦勝の一小道具として考えれば、結論も違ってくる。
-
2019/03/01 海野素央
今回のテーマは、「2回目の米朝首脳会談、合意に至らなかった本当の理由」です。今回の米朝首脳会談後、ドナルド・トランプ米大統領は記者会見で、会談決裂の理由を「北朝鮮が完全な制裁解除を求めてきたので応じられなかった」と説明しました。しかし、そ…
-
2019/02/26 海野素央
今回のテーマは、「2回目の米朝首脳会談の行方」です。2回目の米朝首脳会談が明日に迫る中、ドナルド・トランプ米大統領が直面している国内問題が、首脳会談に影響を及ぼす可能性が出てきました。北朝鮮にはそこにつけ込み、交渉を有利に進めていく思惑が…
-
2019/02/25 朴承珉
金正恩時代に、日本との国交正常化の代価は100億ドル以上になるだろうベトナムのハノイでの米朝首脳会談を1週間後に控えた最近、会談展望についての様々な予測が出ている。国際社会の視線がハノイに集中している微妙な時期に、2016年、韓国に亡命し…
-
2019/02/25 海野素央
今回のテーマは、「2回目の米朝首脳会談に臨む『トランプの意味ありげな発言』」です。ドナルド・トランプ米大統領は20日、ホワイトハウスで今月27、28両日にベトナムの首都ハノイで行われる2回目の米朝首脳会談について、記者団の質問に答えました。
-
2019/02/08 樫山幸夫
政治ショーの〝第2幕〟はベトナムが舞台になるという。トランプ大統領が5日(日本時間6日)の一般教書演説で、北朝鮮の金正恩委員長との第2回会談を今月27、28の両日、ベトナムで行うことを明らかにした。〝観客〟を失望させた〝第1幕〟から進展し…
-
2019/02/23 樫山幸夫
懸念が現実になりつつある。トランプ米大統領が北朝鮮の非核化について、「急がない」との考えを明らかにした。米朝首脳会談の第2ラウンドまで一週間足らず。この時期に消極的な〝本音〟を明らかにしたとなると、会談の結果に悲観的にならざるを得ない。核…
-
2019/02/01 岡崎研究所
習近平と金正恩の会談後、金英哲副委員長が訪米し、2月に2度目の米朝首脳会談の開催が発表された。他方、非核化の進展がないにもかかわらず南北融和を優先する韓国には注意が必要であり、米韓間の緊張は高まっているようである。
-
2019/01/21 海野素央
今回のテーマは「2回目の米朝首脳会談」です。ホワイトハウスは18日、2回目の米朝首脳会談が「2月末あたり」に開催されると発表しました。サーラ・サンダース報道官は、「開催場所については後日発表する」と説明しました。
-
2018/07/04 海野素央
今回のテーマは、「トランプ大統領のゲームのやり方」です。ドナルド・トランプ米大統領はホワイトハウス担当記者からの米朝首脳会談に関する質問に対して、「みんなゲームをやっているんだ」と回答しました。確かにトランプ氏には不動産取引のみならず、内…
-
2018/07/02 斎藤 彰
「もはや北朝鮮の核の脅威はなくなった」-トランプ大統領が米国民向けに意気揚々と放った非核化宣言の雲行きが怪しくなってきた。6・12米朝首脳会談以降、北朝鮮の核・ミサイルの現状にいささかの変化がないばかりか、「すみやかな廃棄」に向けたプロセ…
-
2018/06/20 樫山幸夫
トランプ大統領はどうやら、〝宥和主義〟の陥穽から抜けきれなかったようだ。いや、宥和主義などというたいそうなことではなかったろう。結果など二の次、ただただ「スペクタクル」(米の各メディア)を実現させることだけが目的だったのではないか。
-
期待値との落差に惑わされない評価が必要に
2018/06/19 礒﨑敦仁,澤田克己6月12日にシンガポールで行われた史上初の米朝首脳会談は、事前の期待値が高まっていただけに肩透かしを食らったかのような感じがあった。一部には「茶番劇」と断じる議論も見られるが、中身に立ち入って考えてみれば評価すべき点も少なくない。日本の安…
-
2018/06/18 海野素央
今回のテーマは、「金氏の新たな後ろ盾」です。史上初となった米朝首脳会談は12日、シンガポールで開催されました。米国が北朝鮮に大きく譲歩したというのが大方の見方です。
|
|